FTD 2015 にようこそ
日本ソフトウェア科学会が送るFTD はソフトウェア科学の裾野を広げることを目的として、学会員もそうでない方も、お嬢ちゃん・お坊ちゃんから、ベテランにまで、ソフトウェア科学に魅力をお伝えするイベントです。ソフトウェアにかかわるプレゼンターたちが、情熱を熱く語り、みなさんをソフトウェアの渦で魅了します。三年目を迎える今年も,プレゼンターには最先端領域を切り開く研究者、ソフトウェアのビジネスに展開するエンジニア、夢のようなソフトウェアを開発している人々が集まりました。ご期待下さい。
FTD 2015 は昨年に引き続き、IPA未踏IT人材発掘・育成事業と協力して企画・実施しております。
- 日時
- 9月9日(水)14:45〜18:00
- 場所
- 早稲田大学西早稲田キャンパス63号館2F202号室
プログラム
第一部:IPA未踏事業パート(MC – ワセクマくん)
ワセクマくん劇場 – ワセクマくん MC になるの巻
- 神島万喜也さん IPA未踏プロジェクトについて
- 稲垣 洸雄さん メディアとテクノロジーの関わり方を探る
- 濱中 敬人さん 三味線演奏の総合支援アプリケーション
- 本多達也さん 髪の毛で音を感じる新しいユーザインタフェース”ONTENNA”
第二部:JSSSTパート(MC – ワセクマくん)
- 遠藤侑介さん 超絶技巧プログラミングの世界
- 五十嵐悠紀さん コンピュータを用いた手芸設計支援
- 秋葉拓哉さん 最短経路を最短時間で計算したい!
- 斉藤賢爾さん 分散コンセンサスは社会をどう変えるか
第三部:乱xFTD(MC – IPA未踏PM 首藤一幸さん@東工大)
プレゼンターのご紹介

メディアとテクノロジーの関わり方を探る
稲垣 洸雄さん(筑波大学 情報学群 知識情報・図書館学類)
テクノロジーの進化に合わせて変化する人々の常識と、その常識に合わせてさらに進化するメディア、という関係についての解説を行い、私自身の取り組みと合わせて発表します。
プロフィール
- 1994年兵庫県生まれ。
- 2014年に舞鶴高専 電子制御工学科卒業。同年、筑波大学 情報学群 知識情報図書館学類に編入し、現在同学類4年。
- 2014年度IPA未踏IT人材発掘・育成事業に採択。
- IPA未踏スーパークリエータに認定。
Web記事の自動要約システムの開発や、Web記事から自動で動画を生成するシステムの開発を行い、情報メディアの新しい可能性を追求する。
ワセクマくん劇場 – ぼくのことを撃たないで!の巻

三味線演奏の総合支援アプリケーション
濱中 敬人さん(東京大学大学院)
三味線演奏の総合支援アプリケーションについて、その具体的な内容・成果や、未踏事業における開発期間終了後の状況・今後の展望などについてお話しいたします。
プロフィール
東京大学大学院 情報理工学系研究科・五十嵐研究室所属(修士2年)。IT技術を用いた楽器演奏の支援に関心を持ち、現在は自身が十年来習っている三味線をターゲットに開発を行っている。
独立行政法人情報処理推進機構の実施する未踏事業(2014年度)に三味線演奏の総合支援アプリケーションとして採択され、また開発期間終了後スーパークリエータの認定を受けた。
ワセクマくん劇場 – 三味線って楽しい!の巻

髪の毛で音を感じる新しいユーザインタフェース”ONTENNA”
本多達也さん(キヤノン株式会社 総合デザインセンター)
ユーザと一緒になってプロダクトをデザインしていくことの難しさや大切さを、未踏期間における開発の様子などを元にお話できれば良いと考えております。
プロフィール
- 1990年 香川県生まれ
- 2013年 公立はこだて未来大学 システム情報科学部 情報アーキテクチャ学科 卒業
- 2015年 公立はこだて未来大学大学院 システム情報科学研究科 博士(前期)課程 修了
- 2015年9月時点 キヤノン株式会社 総合デザインセンター
- 2013年 日本デザイン学会Creative Award, Reflective Award
- 2014年 日本デザイン学会 Excellence Award
- 2014年 ヒューマンインタフェース学会 研究会賞
- 2015年 函館市長賞、未来大学賞
ワセクマくん劇場 – おばあちゃん、コオロギがいる静かな晩だねの巻

超絶技巧プログラミングの世界
遠藤侑介さん
プログラミングのひと味違う楽しみ方、「超絶技巧プログラミング」をします。役に立たないプログラムをあえて技巧を凝らして作って遊ぶことで、プログラミング言語に秘められた無限の可能性を感じることをできたり、縁遠い技術に実践的に触れるきっかけが得られたりすることを実例を通して議論します。
プロフィール
- 1981年生まれ。
- 2004年東京大学理学部情報科学科卒
- 2006年同大学大学院情報理工学系研究科修士課程修了。
- その後、企業研究員となり、現在に至る。
技巧を凝らしたジョークプログラムを開発することが趣味。C言語プログラムの難読化で競い合うプログラミングコンテストInternational Obfuscated C Code Contest(IOCCC)に通算8回入賞。Rubyの難読化で競うプログラミングコンテストTranscendental Ruby Imbroglio Contest for RubyKaigi(TRICK)審査員。
プログラミング言語Rubyのコミッタ。訳書に「抽象によるソフトウェア設計」「型システム入門 −プログラミング言語と型の理論−」(オーム社)。出版予定の著書に「あなたの知らない超絶技巧プログラミングの世界」(技術評論社)。
ワセクマくん劇場 – ぼくの眼が超絶にすごいことになっちゃったの巻

コンピュータを用いた手芸設計支援
五十嵐悠紀さん(明治大学 総合数理学部)
生活の中で身近な3次元物体である「ぬいぐるみ」などの手芸の設計支援に着目し,この工程をコンピュータで支援することで初心者でも簡単に自分だけのオリジナルな作品がデザインできるようにするシステムを構築してきた.モデリングを行いながら並行してシミュレーションを用いて計算することで,布など素材の特性を活かしたモデリングを効率良く行うことができることを提案した.さまざまな手芸・工作を対象として提案手法を実装したシステムを制作し,実際に一般ユーザに使ってもらうためにワークショップの開催などを行ってきたのであわせて紹介する.
プロフィール
2010年、東京大学より博士(工学)号取得。同年より日本学術振興会 特別研究員PD、RPDとして筑波大学にて研究に従事。2015年4月より、明治大学総合数理学部 専任講師。
ワセクマくん劇場 – やわらかくて,フワフワしたソフトウェアはないの?の巻

最短経路を最短時間で計算したい!
秋葉拓哉さん(国立情報学研究所)
地図上のルート検索をはじめとして,現実世界の様々な問題がグラフ上の最短経路を求める問題に帰着されます.最短経路の計算は,大学の講義でも必ず扱われる「Dijkstra のアルゴリズム」にはじまり,未だに数多くの研究者が取り組みなお進展が出ています.そんな研究者の一人である秋葉が,最短経路アルゴリズムの歴史と最先端を紹介します.
プロフィール
データベース,情報検索,人工知能などに応用を持つ,大規模なデータを効率的に処理するための実用的なアルゴリズムとデータ構造の開発に関心があります.現在はソーシャルネットワークやウェブグラフのような現実世界の大規模ネットワークに向けた効率的なアルゴリズムの開発に取り組んでいます.
- 2011年 東京大学理学部情報科学科 卒業
- 2013年 東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻 修士課程 修了
- 2015年 東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻 博士課程 修了
- 2015年~ 国立情報学研究所 特任助教
大規模データに対するアルゴリズム設計の研究に従事し,育志賞(学術振興会),山下記念賞(情報処理学会),研究科長賞(東京大学情報理工学系研究科)を受賞.
ワセクマくん劇場 – ロンドンから香港までのバス旅行をしたいの巻

分散コンセンサスは社会をどう変えるか
斉藤賢爾さん(慶應義塾大学 SFC 研究所 / 株式会社Orb)
2009年に始動したデジタル通貨「ビットコイン」にて使われている、ブロックチェインと呼ばれる分散コンセンサス機構が注目を集めています。通貨による決済だけでなく、多方面への応用の可能性が広がっていますが、すべての技術がそうであるように、ブロックチェインも課題を抱えています。この講演では、ブロックチェインの概要、その応用可能性、課題、そして課題の解決に向けた新たなプラットフォームの構想について簡単にご紹介します。
プロフィール
- 1993年、コーネル大学よりコンピュータサイエンスの工学修士号取得。
- 2006年、慶應義塾大学より博士号取得。博士 (政策・メディア)。
同大学院政策・メディア研究科特任講師等を経て、現在、同大学 SFC研究所上席所員、および株式会社Orb チーフ・サイエンティストとして次世代の分散コンセンサス・プラットフォームの開発に従事する。
著書に『未来を変える通貨 : ビットコイン改革論』(インプレスR&D) など。
ワセクマくん劇場 – ビーカーのなかのミルクが招いた争いの巻
