LE VOLANT WEB https://levolant.jp 自動車総合サイト『LE VOLANT WEB(ル・ボラン ウェブ)』。国産車、輸入車の新車情報、試乗記、イベント情報など、クルマに関する最新情報からお役立ち情報まで、老舗自動車雑誌「ル・ボラン」と共にあなたのカーライフを充実させます。 Sun, 22 Mar 2026 09:00:48 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.8 極限のパフォーマンスと非日常の邂逅。メルセデスAMGが贈る「MAGARIGAWA」での濃密な試乗体験 https://levolant.jp/2026/03/22/426181/ Sun, 22 Mar 2026 09:00:48 +0000 https://levolant.jp/?p=426181 パドックを埋め尽くす圧巻のAMGモデルと、非日常の歓び 「AMG」の3文字が放つ ...

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パドックを埋め尽くす圧巻のAMGモデルと、非日常の歓び

「AMG」の3文字が放つ特別なオーラ。メルセデス・ベンツのハイパフォーマンス部門を担う彼らの原点は、1967年に設立された独立チューナーにある。「ワンマン・ワンエンジン」の哲学のもと、レースで培ったテクノロジーを市販車へと惜しみなく注ぎ込むその姿勢は、日本のエンスージアストたちをも深く魅了し続けてきた。

我が国におけるメルセデスAMGの販売台数は例年上位につけており、世界初の専売拠点「AMG東京世田谷」が設立された事実からも、日本がいかに重要な市場と捉えられているかが窺えるだろう。そんなメルセデスAMGが、日本のオーナーに向けたクローズドのサーキット試乗会となる「Mercedes-AMG 試乗会 @MAGARIGAWA」を開催した。舞台は世界屈指のプライベートサーキットとして知られる「THE MAGARIGAWA CLUB(マガリガワ・クラブ)」だ。
【画像22枚】まさにエクスクルーシブな世界!「THE MAGARIGAWA CLUB」で開催されたMercedes-AMGオーナー向け試乗会の模様はコチラ

会場に足を踏み入れると、パドックには現行のAMGモデルがずらりと並び、さらには超高級ラインであるメルセデス・マイバッハまでもが展示されている。何十台というメルセデスが揃う空間は、まさに壮観の一言だ。

THE MAGARIGAWA CLUBは、車両によっては250km/hオーバーも容易いという本格的な高速レイアウトを持つ。安全を考慮して試乗は先導車付きの隊列走行で行われたが、そのペースは一般道では決して味わえない領域のもの。走行を終えてコクピットから降りてくるオーナーたちが、一様に紅潮した顔つきで高揚感を抑えきれない様子だったのが印象的だ。

800馬力オーバーを全開に。短時間でも伝わる「真面目なクルマ作り」

ありがたいことに、筆者も少しばかりステアリングを握る機会を得た。今回テストできたのは、「GT 63 S E Performance」と「SL 63 S E Performance」。いずれもV8バイターボ・エンジンに高性能バッテリーとモーターを組み合わせた、システム最高出力800psオーバーを誇るAMG最高峰の電動化モンスターである。

まずはSL 63 S E Performanceでコースイン。優雅なラグジュアリー・ロードスターを連想させる出で立ちだが、コース内最長のストレートで意を決してスロットルペダルを床まで踏み込むと、AMGの真骨頂が顔を出す。モーターによる瞬時のトルクの立ち上がりと、V8特有の猛烈な咆哮がシンクロし、気が遠くなるような加速で牙を剥く。日常域での極上のグランドツーリング性能を担保しながら、いざとなればサーキットの主役になれる。世界中のセレブリティがAMGを愛する理由が、ダイレクトに伝わってくる瞬間だ。

一方のGT 63 S E Performanceも、桁外れのスペックを余すところなく路面へと叩きつける。極限のパフォーマンスを持ちながらも、シャシー制御の緻密さはまさにドイツメーカーの面目躍如といったところ。どれほど振り回しても破綻の兆しを見せない真面目なクルマ作りが、ベースにはしっかりと息づいている。

PHEVという新たな武器を手に入れ、さらなる高みへと登り詰めたAMG。自動車メーカーにおいて、ハイパフォーマンス部門がこれほどまでに高いプレゼンスを示す例はそう多くない。実際に手に入れて、この途方もない実力を心ゆくまで試してみたい――そう思わずにはいられない、濃密でエクスクルーシブな一日だった。
【画像22枚】まさにエクスクルーシブな世界!「THE MAGARIGAWA CLUB」で開催されたMercedes-AMGオーナー向け試乗会の模様はコチラ

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欧州が認めた造形美と1.8Lディーゼルの洗練。CX-30「XDドライブエディション」の真価【マツダ最新ディーゼル完全解剖】 https://levolant.jp/2026/03/22/426564/ Sun, 22 Mar 2026 08:00:37 +0000 https://levolant.jp/?p=426564 マツダ CX-30「XDドライブエディション」:都会に映えるクーペSUVの到達点 ...

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マツダ CX-30XDドライブエディション」:都会に映えるクーペSUVの到達点

都会的な美しさとSUVの機動性を高次元で融合させたCX-30。欧州市場においてはCX-5に迫る販売台数を誇る事実は、CX-30が世界基準の実力を備えている証といえる。1.8Lクリーンディーゼルがもたらす知的な走りと、最新の「XDドライブエディション」が提示する深化を考察する。

【画像8枚】進化した10.25インチ画面とリッチブラウンの装い。CX-30最新グレードが提示する都会派SUVの最適解を写真で確認

欧州の街並みに溶け込む唯一無二のデザイン。権威ある賞が認めたCX-30の真価

欧州の街並みに最も美しく溶け込むSUVは何か。その問いに対するマツダの回答がCX-30といってもいい。世界累計生産500万台を突破したCX-5が「マツダの屋台骨」であることは疑いようもない事実だが、こと欧州市場に目を向ければ、CX-30がトップセールスを記録する場面も少なくない。実際にドイツやイギリスをはじめとする欧州各国の販売現場では、マツダの最量販モデルの一翼を担う存在へと成長しており、並み居る欧州プレミアムブランドのライバルを凌駕する支持を集めている。

特筆すべきは、ドイツの権威ある自動車賞「ゴールデン・ステアリングホイール賞」での快挙だ。2019年3月の世界初公開直後、ドイツのサーキットで行われた最終選考において、CX-30はレンジローバー・イヴォークやフォルクスワーゲンTクロスといった強豪との決戦を制し、コンパクトSUV部門のタイトル獲得に至っている。地元の名門やラグジュアリーブランドを抑えてCX-30が「最も優れた一台」として選出された事実は、CX-30の資質がいかに本物であるかを証明しているといっていいだろう。

マツダ CX-30 XDドライブエディション:ドライブエディションの共通装備となっているブラック塗装のアルミホイールやピアノブラックのドアミラー、ブラッククロームのシグネチャーウイングを採用。この新グレードの登場に伴い、XDブラックセレクションが廃止された。

マツダ CX-30 XDドライブエディション:ドライブエディションの共通装備となっているブラック塗装のアルミホイールやピアノブラックのドアミラー、ブラッククロームのシグネチャーウイングを採用。この新グレードの登場に伴い、XDブラックセレクションが廃止された。

CX-30がこれほど高い評価を得た理由の一つとなるのがデザイン。キャラクターラインなど、無駄な装飾を一切排除した「引き算の美学」を極め、SUVらしい力強さとクーペのような流麗さを両立。サイドパネルに描かれるS字状のリフレクションは、周囲の景色を艶やかに映し出し、止まっていても躍動を感じさせる唯一無二の造形美を誇る。

新グレードが提示する洗練のコントラスト。アーバンSUVとしての佇まいをより鮮明に

今回、ラインナップに加わった「XDドライブエディション」は、その洗練をさらに一歩進めたモデルといえる。内装には上質なスムースレザーシートを採用し、シックな「ブラック」に加え、このクラスでは希少な「ピュアホワイト」の選択肢を用意した。白革がもたらす明るく開放的な室内空間は、個性を重んじるドライバーにとって大きな魅力となるだろう。

マツダ CX-30 XDドライブエディション:ダッシュボードやセンターコンソールがリッチブラウンとなるドライブエディション。ALH(アダプティブ・LED・ヘッドライト)やCTS(クルージング&トラフィック・サポート)、ステアリングシフトスイッチ、ステアリングヒーターなども追加装備される。また、ドライブエディションの追加と同時に小改良を実施してマツダコネクトの操作性を向上。10.25インチのセンターディスプレイで、アップル・カープレイとアンドロイド・オートのタッチパネル操作が可能となった。

マツダ CX-30 XDドライブエディション:ダッシュボードやセンターコンソールがリッチブラウンとなるドライブエディション。ALH(アダプティブ・LED・ヘッドライト)やCTS(クルージング&トラフィック・サポート)、ステアリングシフトスイッチ、ステアリングヒーターなども追加装備される。また、ドライブエディションの追加と同時に小改良を実施してマツダコネクトの操作性を向上。10.25インチのセンターディスプレイで、アップル・カープレイとアンドロイド・オートのタッチパネル操作が可能となった。

外装においても、シグネチャーウイングやドアミラー、アルミホイールをブラックで統一。元来の優美さに精悍なコントラストを添えることで、アーバンSUVとしての佇まいをより鮮明にしている。

燃費と実用性をアップデート。熟成の「SKYACTIV-D 1.8」が叶える知的なドライブ

搭載される1.8L直列4気筒ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.8」は、昨年10月の改良でさらなる実用性の向上を果たした。緻密な燃焼制御の最適化により、WLTCモード燃費を向上。クリーンディーゼルならではの経済性を一段と高めている。アクセル操作に対して穏やかに、かつ遅れなく立ち上がるトルク特性を維持し、小気味良い走りを実現している。

マツダ CX-30 XDドライブエディション:1.8L直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジンは改良を実施。燃料噴射制御の見直しなどにより燃費性能が改善し、2WDで19.5km/L→20.2km/L、4WDで18.7km/L→19.2km/Lに向上した。

マツダ CX-30 XDドライブエディション:1.8L直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジンは改良を実施。燃料噴射制御の見直しなどにより燃費性能が改善し、2WDで19.5km/L→20.2km/L、4WDで18.7km/L→19.2km/Lに向上した。

ボディが小さくなってもドライビングポジションに妥協せず、上級モデル同様にシートの作り込みにこだわるのがマツダ車の特徴だ。欧州車に乗り慣れた人ほど、その価値がわかるはず。ユーロNCAPでの最高レベルの安全評価も含め、CX-30の実力はまさに欧州基準。自らの価値観で最良を選び取りたいドライバーにこそ、おすすめしたい。

【SPECIFICATION】MAZDA CX-30 XD Drive Edition(4WD)
 マツダ CX-30 XDドライブエディション(4WD)

■車両本体価格(税込)=3,597,000円
■全長×全幅×全高=4395×1795×1540mm
■ホイールベース=2655mm
■トレッド=前&後:1565mm
■車両重量=1540kg
■駆動方式=四輪駆動
■エンジン型式/種類=S8-DPTS/直列4気筒DOHC 16バルブ 直噴ターボ ディーゼル
■内径×行程=79.0×89.6mm
■総排気量=1756cc
■最高出力=130ps(95kW)/4000rpm
■最大トルク=270Nm(27.5kg-m)/1600-2600rpm
■燃料タンク容量=48L(軽油)
■燃費(WLTCモード)=19.2km/L
■乗車定員=5人
■トランスミッション形式=6速AT
■サスペンション形式=前:ストラット、後:トーションビーム
■ブレーキ=前:Vディスク、後:ディスク
■タイヤ(ホイール)=前後:215/55R18

【画像8枚】進化した10.25インチ画面とリッチブラウンの装い。CX-30最新グレードが提示する都会派SUVの最適解を写真で確認

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次期GR86か、新型GRセリカか。WRCテストカーの「骨格」から読み解くトヨタ次世代クーペの正体 https://levolant.jp/2026/03/22/425959/ Sun, 22 Mar 2026 02:00:08 +0000 https://levolant.jp/?p=425959 ポルトガルに現れた謎の2ドアクーペ ポルトガルで行われたテスト走行にて、トヨタの ...

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ポルトガルに現れた謎の2ドアクーペ

ポルトガルで行われたテスト走行にて、トヨタの2027年世界ラリー選手権(WRC)参戦用と思われるテストカーの写真が公開された。今回目撃された車両は市販モデルのGRヤリスをベースとしたものではなく、完全な新設計の2ドアクーペであったため、大きな注目を集めている。興味深いのは、この車両がトヨタの現行ラインナップのどのモデルにも似ていないという点だ。現段階で確定的な情報は一切ないものの、その正体は「新型GRセリカ」、「トヨタの全く新しいスポーツクーペ」、あるいは「トヨタ独自開発による次世代GR86」のプロトタイプではないかとの推測が飛び交っている。

【画像7枚】次期GR86? それともセリカ復活か? WRCテストに出現したモデルの正体を探る

「次期GR86」ではなく「新型セリカ」なのか!?

現在、トヨタのグローバルラインナップで唯一のクーペがGR86であることを踏まえれば、次世代GR86のプロトタイプという見方も一定の説得力を持つ。しかし、テストカーのプロポーションを詳細に分析すると、その線は薄いように思える。

まずエンジンについてだが、高く設定されたボンネットは、スバル製の水平対向エンジンではなく「直列4気筒エンジン」の搭載を示唆している。また、短いフロントエンドは縦置きではなく「横置きエンジン」のレイアウトを想起させる。
そしてボディ形状については、GR86特有の低いルーフとは異なり、キャビン後方まで比較的高く保たれたルーフラインを持つ。全体的なラウンドしたボディ形状は、かつてWRCで黄金期を築いた「セリカ」の系譜に強く合致している。

WRCの新レギュレーションがもたらす市販車への影響

2027年から導入されるWRCの新レギュレーション(WRC27)では、車両のベースに共通のチューブラースペースフレームが採用される。一方で、メーカーは量産車ベースや特注設計など、ボディワークを自由に設計することが可能になる。

空力性能が制限されることで、かえってメーカーの設計自由度が高まり、より「遊び心」のあるドライビング体験の実現や観客の関心向上が期待されている。今回目撃されたプロトタイプのややずんぐりとしたプロポーションは、この新レギュレーションに合わせた結果と推測されるが、市販される量産モデルでは、より低く洗練されたスタイリッシュなボディへとブラッシュアップされる可能性が高い。

最高出力400ps!?「新型GRセリカ」の予想スペックは?

現在噂されている「新型GRセリカ」のスペックは、現代のピュアスポーツカーとして非常に魅力的な内容だ。
パワートレインに関しては、電動化を伴わない次世代の2.0L直列4気筒ターボエンジンを搭載し、約400psという驚異的な最高出力を発揮すると予想されている。駆動方式はWRC譲りの4輪駆動システム「GR-FOUR」を採用。さらに、オプション設定で後輪駆動(RWD)が用意される可能性も囁かれている。

トランスミッションは6速MTに加え、8速ATをラインナップ。軽量化のために、カーボンファイバー製のルーフ、ボンネット、デッキリッドが採用されるという噂もある。

気になる発売時期と価格は?

この「新型GRセリカ」は、2027年前半にワールドプレミアを迎え、翌2028年に正式発売されるというスケジュールが有力視されている。予想価格は約700万円と決して手の届きやすい価格ではないが、その圧倒的なスペックと「セリカ復活」というストーリー性を考えれば、妥当な設定と言えるかもしれない。

【ル・ボラン編集部より】

WRCのホモロゲーションという大義名分のもと、GRヤリスという特異点を生み出したトヨタ。その次なる一手として「セリカ」が復活するのであれば、これは単なる車名復活のノスタルジーではない。WRCの新規定がスペースフレームを許容する中、あえて横置き直4ターボと4WDを積む量産クーペを仕立てるという戦略は、「戦うための市販車」というGRの哲学の深化を意味する。かつて世界を席巻したGT-FOURの系譜が、電動化の波に抗い純内燃機関で蘇るのだとすれば、700万円という価格すら良心的に思える。

【画像7枚】次期GR86? それともセリカ復活か? WRCテストに出現したモデルの正体を探る

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実用ワゴンの姿をしたGT3レーサー。BMWが『M3ツーリング 24H』をニュルに投入する理由 https://levolant.jp/2026/03/22/426115/ Sat, 21 Mar 2026 23:00:44 +0000 https://levolant.jp/?p=426115 160万ビューの大反響が生んだ奇跡 BMW Mモータースポーツは2026年3月1 ...

投稿 実用ワゴンの姿をしたGT3レーサー。BMWが『M3ツーリング 24H』をニュルに投入する理由LE VOLANT WEB に最初に表示されました。

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160万ビューの大反響が生んだ奇跡

BMW Mモータースポーツは2026年3月16日、BMW M3ツーリングのレーシングバージョンである「BMW M3 Touring(ツーリング)24H」を2026年のニュルブルクリンク24時間レース(ドイツ)に参戦させると発表した。

【画像53枚】ヨコハマタイヤと皆のコメントが支えるM3ツーリングの雄姿を見る!

「緑の地獄」で実戦デビュー

同レースは5月16日および17日にニュルブルクリンクの北コース、通称「グリーンヘル(緑の地獄)」で開催される予定であり、同車はその活躍によって観客の目を引く大きな目玉となることが予想される。

BMW Mモータースポーツ内では、2022年の市販版BMW M3ツーリング発売直後から、レーシングバージョン開発の構想が練られていた。そのアイデアを具体的な計画へと押し上げたのは、なんとエイプリルフールの企画であった。

2025年4月1日、同社がソーシャルメディア上で「開発中」とされるBMW M3ツーリングGTレースカーの画像を投稿したところ、ファンやメディアから圧倒的な反響が寄せられたのである。投稿は100万人以上のユーザーにリーチし、160万回以上の閲覧数を記録。エンゲージメントは同社の通常投稿の何倍にも達したという。

この反響を受け2025年夏には計画が具体化。エンジニアたちはわずか8ヶ月でBMW M3 Touring 24Hを作り上げた。同車はBMW M4 GT3 EVOと技術的基盤を共有しつつ、BMW M3ツーリングの基本ボディから派生して製造されている。M4 GT3 EVOと比較すると全長が200mm長く、リアウィングを含めた全高は32mm高いが、両車の技術データは同一である。

また、ファンとの繋がりを重視する同社らしく、準備レース用の車両には4月1日の投稿に寄せられたコメントをあしらった特別デザインが採用されている。24時間レース本戦では、さらに別の特別なカラーリングが施される予定だ。

車両はシューベルト・モータースポーツからエントリーし、イェンス・クリングマン、ウゴ・デ・ウィルデ(ベルギー)、コナー・デ・フィリッピ、ニール・フェルハーゲン(ともに米国)の4名のBMW Mワークスドライバーがステアリングを握る。参戦クラスはSPXとなるため、最高峰のSP9カテゴリーで総合優勝を争う3台のBMW M4 GT3 EVOとは直接競合しない。

本戦に向けた準備は、NLS第2戦およびニュルブルクリンク24時間予選レースで行われる。なお、タイヤは同チームの77号車BMW M4 GT3 EVOと同様に、公式パートナーであるヨコハマタイヤを装着する。

盛り上がる関係者のコメント

プロジェクトに際し、関係者らは次のようにコメントを寄せている。まず、ヨコハマタイヤ(横浜ゴム) コンシューマータイヤ製品企画・マーケティング部副部長 の大前孝義氏は、次のように述べた。

「この特別なプログラムにおいて、公式タイヤパートナーとしてBMW Mモータースポーツと提携できることを大変光栄に思います。このコラボレーションは、ヨコハマのモータースポーツの歴史において歴史的なマイルストーンとなるものであり、ニュルブルクリンク24時間レースへの参加は、我々を計り知れない誇りと期待で満たしてくれます」

「先見の明のあるエンジニアリングと揺るぎない競争精神によって定義されるグローバル・プレミアム・ブランドであるBMW Mモータースポーツとともに、ヨコハマは卓越性という共通の追求を原動力として、ノルドシュライフェで可能なことの限界を押し広げることを楽しみにしています」

BMW Mモータースポーツ責任者であるアンドレアス・ルース氏のコメントは以下の通りである。

「BMW M3ツーリング 24Hのようなプロジェクトは、これまでBMW Mモータースポーツには存在しませんでした。このユニークな車両に心血を注ぎ、命を吹き込んでくれたすべての人に心から感謝します。私はとても興奮していますし、同時に、私たちの第2の故郷であるニュルブルクリンクで、かつてないほど私たちを身近に感じてくれているファンの皆様にも、同じように興奮していただけると確信しています」

また、BMW Mワークスドライバーのイェンス・クリングマン選手はこのように述べ、興奮を隠さない。

「これは本当にユニークなプロジェクトであり、その一員になれたことを大変嬉しく思います。エイプリルフールのジョークに対するファンの反響をきっかけに、実際にBMW M3 Touring 24Hを現実のものとしたことは、私たちのコミュニティとの近さや、モータースポーツに対する情熱を物語っています」

「はっきりと言っておかなければならないのは、この車はエイプリルフールのジョークとして始まったかもしれませんが、今や絶対的にトップクラスの競争力を持つレースカーになったということです。私たちの目標は、ニュルブルクリンクの観客に素晴らしいショーを披露し、できるだけ上位でレースをフィニッシュすることです。私たちはトップの成績を残せると確信しています」

【ル・ボラン編集部より】

エイプリルフールの冗談から生まれたという痛快な逸話だが、単なるお祭り騒ぎと侮るべきではない。M3はツーリング化に伴うリア周りのボディ強化によって後輪荷重が増し、セダン以上にFRらしい強靭なトラクションを獲得しているのだ。あえて実用車の象徴たるワゴンボディを「緑の地獄」へ送り込む背景には、日常と非日常の境界を消し去るMブランドの哲学が透けて見える。GT3の技術とワゴンの特異なシルエットが、ニュルでどのような化学反応を起こすのか見届けたい。

【画像53枚】ヨコハマタイヤと皆のコメントが支えるM3ツーリングの雄姿を見る!

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。

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航続740kmのファーストクラス。美しき新世代SUV「DS N°7」が示すフランス流グランドツーリング https://levolant.jp/2026/03/22/426442/ Sat, 21 Mar 2026 22:00:33 +0000 https://levolant.jp/?p=426442 DSオートモビル、新型プレミアムコンパクトSUV「DS N°7」を発表。EVモデ ...

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DSオートモビル、新型プレミアムコンパクトSUV「DS N°7」を発表。EVモデルは最大740kmの航続距離を実現

仏DSオートモビルは2026年3月17日、ブランドのベストセラーモデルである「DS 7」の後継車となる新型プレミアムコンパクトSUV「DS N°7(ディーエス ナンバーセブン)」を発表した。流麗なデザインと拡大された室内空間を持つボディに、最先端の運転支援技術やインフォテインメントシステムを搭載。さらに、100%電気自動車(BEV)モデルではWLTPモードで最大740kmという記録的な航続距離を実現し、プレミアムSUV市場に新たな基準を打ち立てる一台となっている。

【画像36枚】美しき新世代のベストセラー。クラスを超えたゆとりを誇るフレンチSUV「DS N°7」を画像で紐解く

洗練されたデザインと拡大された居住空間

新型「DS N°7」は、DS 7の成功を受け継ぎつつ、さらに洗練された現代的なプロポーションへと進化を遂げた。全幅1.90m、全高1.63mという扱いやすいサイズを維持しながら、全長は市場のトレンドに合わせて4.66mへ拡大された。この延長分の大部分はホイールベースの拡大に充てられ、先代比プラス5cmの2.79mという数値が、ゆとりのある乗員スペースを生み出している。

空力性能と室内空間の最適化も見事に両立された。優雅なルーフラインを描きながらCd値0.26という優れた空力特性を発揮し、後席乗員に十分な頭上空間を提供している。トランク容量は最大560リットルを確保し、フラットな床面を作れる2段調節式フロアを採用するなど、SUVとしての高い実用性も兼ね備えている。

クラス最長レベルの航続距離を誇るEVと高効率ハイブリッド

パワートレインは、完全な電気自動車(BEV)とセルフ充電式のハイブリッドが設定される。EVの「E-TENSE FWD LONG RANGE」は、仏ACC製の97.2kWh大容量バッテリーを搭載し、コンパクトSUVとして記録的な最大740kmの航続距離を達成した。20%から80%までの急速充電も最短27分で完了し、長距離ドライブの利便性を高めている。

ハイブリッドモデルは、1.2L直列3気筒ターボエンジンに21kWのモーターと6速DCTを組み合わせたシステムを採用する。最高出力145psを発揮しつつ、CO2排出量を121~127g/kmに抑え、市街地走行の最大50%をモーターのみで走行可能とするなど、極めて優れた環境性能を発揮する。

最先端テクノロジーとファーストクラスの快適性

「ファーストクラス」を謳う室内には、DSブランドの真骨頂である快適性と最新技術が詰め込まれている。フロントガラス上部のカメラで路面を先読みしてサスペンションを電子制御する「DS ACTIVE SCAN SUSPENSION」が、卓越した乗り心地を提供。シートにはヒーターやマッサージ機能に加え、首元を温める「DS NECK WARMER」が備わる。

先進装備も充実しており、ChatGPTを統合して自然な対話が可能な「DS IRIS SYSTEM 2.0」や、最長300m前方の歩行者を検知する「DS NIGHT VISION」を搭載する。配光を緻密に制御する「DS PIXELVISION」や拡張ヘッドアップディスプレイも採用され、ドライバーの疲労軽減と安全な運行を強力にサポートする。

欧州に根差した生産と法人向けからの受注開始

DS N°7は、ヨーロッパのバリューチェーンに深く根付いたモデルである。バッテリーやモーターはフランス国内で生産され、最終組み立てはイタリアのメルフィ工場で行われる。内装材にはリサイクル素材や植物由来のなめし加工を施したレザーが積極的に用いられ、クロームメッキを廃止するなど、環境負荷の低減に努めている。

フランス市場においては、2026年3月17日より受注が開始された。まずは法人需要に応えるため、税制優遇を受けられるビジネス向けトリム「N°7 E-TENSE FWD ETOILE LIGNE BUSINESS」から導入され、価格は6万4200ユーロ(約1176万円)からとなる。一般顧客向けの受注は、この初期導入フェーズの後に順次開始される予定である。

【ル・ボラン編集部より】

EV航続距離740kmという数値は目を引くが、DSの本質はスペック競争にはない。かつて初代DS 7が提示した「全体を貫く調和と均衡の美」は、N°7において「長距離をいかに優雅に移動するか」というフランス流のグランドツーリング思想へと昇華された。空力と居住性を両立したパッケージや、路面を先読みするサスペンションがもたらすのは、乗員をストレスから隔離する極上の空間だ。最新のデジタル技術を纏いながらも、根底に流れるのは「旅する術」をアートと捉える豊かな自動車文化である。移動の質そのものを問う、成熟した大人のためのSUVだ。

【画像36枚】美しき新世代のベストセラー。クラスを超えたゆとりを誇るフレンチSUV「DS N°7」を画像で紐解く

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。

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【試乗】出力不変で0-100km/h「0.3秒」短縮。新型アルファ・ロメオ トナーレ、MHEV熟成と“+8mm”のトレッド拡大が証明する「当代随一のハンドリング」《LE VOLANT LAB》 https://levolant.jp/2026/03/21/426781/ Sat, 21 Mar 2026 09:00:34 +0000 https://levolant.jp/?p=426781 カタログ数値には表れない、アルファ・ロメオの真骨頂 2026年3月17日に国内発 ...

投稿 【試乗】出力不変で0-100km/h「0.3秒」短縮。新型アルファ・ロメオ トナーレ、MHEV熟成と“+8mm”のトレッド拡大が証明する「当代随一のハンドリング」《LE VOLANT LAB》LE VOLANT WEB に最初に表示されました。

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カタログ数値には表れない、アルファ・ロメオの真骨頂

2026年3月17日に国内発表されたアルファ・ロメオの新型「トナーレ」。伝統の盾形グリルを刷新した新たな顔つきが目を引くが、真の進化は目に見えない部分にある。システム最高出力175psのMHEVというスペックは一切変わっていないにもかかわらず、0-100km/h加速は0.3秒も短縮されているのだ。発表会で語られたブランド哲学「感情の力学」を体現すべく施された緻密なリチューンと、当代随一のハンドリングを決定づけた「+8mm」の秘密。自動車ライター・嶋田智之氏が試乗でその真髄を解き明かす。

【画像36枚】左右+4mmのワイドトレッド化と刷新されたコックピット。数値を超えた官能を宿す、新型トナーレの進化を写真で紐解く

好調なセールスを牽引する次女。いち早く新型のステアリングを握る

皆さん、どもです。以前、ル・ボラン本誌で“月刊イタフラ”という良く言えば軽やかな、悪く言うなら軽々しい感じのイタフラ系情報ページを展開させていただいてた、自動車ライターの嶋田でございます。いや、実は京谷編集長はじめ担当諸氏からル・ボランWebで「いつからでも“週刊イタフラ”をスタートしてもいいよ」と言っていただいてるのですが、自分の遅筆っぷりを嫌というほど判ってる僕としては極力迷惑をかけないよう最低5本のストックを作ってからはじめさせていただこうと思いながらも、あまりにダメ人間過ぎて準備が完遂できておらず……。

なのに、なぜ今このタイミングで臆面もなくノコノコと登場したかと言いますと、“今が旬でしょ!”というシチュエーションにぱっくりとはまるような出来事があったから。3月17日に発表されたばかりの新型アルファ・ロメオ・トナーレに、いち早く試乗させていただいちゃったのです。

トナーレがどんなクルマなのか。ル・ボランの読者さんたちにはあらためて説明する必要なんてないのかもしれません。が、あえて触れるならアルファのSUV 3姉妹の次女であり、2022年2月の本国デビュー以来、SUVらしからぬ鋭いハンドリングが世界中で好評価を得てるモデル。日本には2023年2月から導入されておりまして、それからおよそ3年で新型へ切り替わった、というわけですね。本国では昨年の秋に発表されたので、思いのほか早い日本導入となりました。

アルファ・ロメオはジュニアの導入以来わが国での販売も好調で、2025年は前年の171%という数字をマークしたそうです。それはジュニアだけで成し遂げた数字じゃなくて、安定して売れてるジュリアもSUVの姉たちもしっかり販売を伸ばした結果なのだそう。ショールームにジュニアを見にいった人が同時に姉たちを見て、そっちに目移りしてプロポーズしてしまう、といった、ヒトであったら大変なことになりそうな出来事が多発した模様です。このタイミングでの新型トナーレ導入は、アルファの好調っぷりをキープするのに役立ってくれそうですね。

最大のトピックは顔つきではない。不変のスペックがもたらす「速さ」の驚き

さて、この新型トナーレ。最も大きく変わったのはどこか。これまたル・ボランの読者さんだったら一発でおわかりかと思いますが、そう、フェイス周りが結構大きく変わりました。このフェイスリフトが、写真を見たりスペック表を見たりしてわかる、最大の変更点です。

逆に見ただけじゃまったくわからないのが、走りのパフォーマンスの変化です。フェイスリフトももちろん大切なのであとで触れますが、僕個人としてはこっちの方が重要に思えるので、先にお伝えすることにしますと……。

投稿 【試乗】出力不変で0-100km/h「0.3秒」短縮。新型アルファ・ロメオ トナーレ、MHEV熟成と“+8mm”のトレッド拡大が証明する「当代随一のハンドリング」《LE VOLANT LAB》LE VOLANT WEB に最初に表示されました。

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伝統の「S」が示す次世代の極み。アストン・マーティン新型「DBX S」「ヴァンテージS」が日本上陸 https://levolant.jp/2026/03/21/426886/ Sat, 21 Mar 2026 02:00:18 +0000 https://levolant.jp/?p=426886 70年以上の歴史を誇る「S」バッジが最新モデルへ。東京・青山でラウンドテーブルを ...

投稿 伝統の「S」が示す次世代の極み。アストン・マーティン新型「DBX S」「ヴァンテージS」が日本上陸LE VOLANT WEB に最初に表示されました。

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70年以上の歴史を誇る「S」バッジが最新モデルへ。東京・青山でラウンドテーブルを開催

アストン・マーティンは2026年2月26日、東京の「The House of Aston Martin Aoyama(アストンマーティン青山ハウス)」にて、ブランドの核心であるパフォーマンスをさらに研ぎ澄ませた新型「S」モデル、「ヴァンテージS」「DBX S」のラウンドテーブルを開催した。

【画像26枚】伝統の「S」が刻む機能美。英国ヴォートンズ製エナメルバッジが輝く、アストン・マーティン新型モデルの全貌を見る

1953年から続く「S」の血統。特別な市場・日本へ向けた首脳陣の決意

冒頭、アジア太平洋およびグレーターチャイナ担当リージョナル・プレジデントのカール・ベイリス氏が登壇。日本を「職人技、精密さ、そしてパフォーマンスが深く評価される、アストン・マーティンにとって極めて特別な市場」と位置づけ、今回の発表がブランドの製品変革における重要なステップであることを強調した。

アストン・マーティン アジア太平洋およびグレーターチャイナ担当 リージョナル・プレジデント、カール・ベイリス氏

アストン・マーティン アジア太平洋およびグレーターチャイナ担当 リージョナル・プレジデント、カール・ベイリス氏

アストン・マーティンにおける「S」の称号は、1953年のDB3S以来、70年以上にわたり最高性能のロードモデルに与えられてきた伝統あるバッジだ。ベイリス氏は、「S」とは単なるパワーアップではなく、ダイナミクス、エアロダイナミクス、ハンドリングが多次元的にアップグレードされ、クルマのスポーティなアイデンティティを完全に強化するものであると定義した。

パフォーマンスを軸にした新体制。ロードカーに息づくF1直系のテクノロジー

続いて、英国本社より製品管理責任者のニール・ヒューズ氏が登壇し、具体的な製品戦略を解説した。2024年後半に就任したエイドリアン・ホールマークCEOのもと、アストン・マーティンは「パフォーマンス」を軸にした経営・エンジニアリングの効率化を加速させている。

アストン・マーティン 製品開発責任者、ニール・ヒューズ氏

アストン・マーティン 製品開発責任者、ニール・ヒューズ氏

また、F1セーフティカーを務めるヴァンテージやメディカルカーのDBXなど、モータースポーツの最高峰で得た知見が直接ロードカーにフィードバックされている点も、同社の強みとして挙げられた。

680psのヴァンテージS727psDBX S。極限まで磨き上げられたダイナミクス

新型「S」モデルの要となるのが、「ヴァンテージS」と「DBX S」の2モデルである。純粋なドライバーズ・スポーツであるヴァンテージSは、伝統のフロントミッドシップ、後輪駆動というレイアウトを極限まで磨き上げている。最高出力は従来の665psから680psへとパワーアップを果たし、0-100km/h加速は3.4秒をマークする。シャシーにおいては、リアサブフレームのリジッドマウント化(剛結)によって横方向の剛性を向上させた。さらにF1セーフティカーのジオメトリを直接採用することで、英国の荒れた路面でも正確なハンドリングを実現している。デザイン面では44kgのダウンフォースを追加するリアリップスポイラーを採用したほか、職人の手作業によるピンストライプなど、細部にまでクラフトマンシップが宿っている。

アストン・マーティン・ヴァンテージS

一方、市場をリードするパフォーマンスSUVとして登場したDBX Sは、SUVの概念を覆す圧倒的なダイナミクスを誇る。パワートレインにはハイパーカー「ヴァルハラ」譲りの大型ターボチャージャーを採用し、727psを発揮する。これにより0-200km/h加速は先代比で1秒短縮された。足元には、SUVとして世界初となる23インチマグネシウムホイールを採用し、バネ下重量を大幅に削減している。車両重量は2198kgに抑えられ、徹底した軽量化により慣性モーメントを集中させることで、SUVとは思えない機敏な動きを可能にした。

最新の「Apple CarPlay Ultra」と老舗の宝飾バッジ。伝統と革新のコントラスト

これらの新型モデルは、最先端技術と伝統的な職人技の融合も見どころである。技術面でのトピックとして、自動車ブランドで初めて「Apple CarPlay Ultra」が導入された。車両の各ディスプレイにAppleのインターフェースが拡張され、かつてないカスタマイズ性を提供している。その一方で、サイドにあしらわれる「S」バッジは英国バーミンガムの老舗宝飾メーカー「ヴォートンズ」がエナメル加工を施して製作するなど、伝統的な職人技も健在である。

アストン・マーティン DBX S

今回発表された「S」モデルラインナップは、アストンマーティンが掲げる「Intensity. Driven.(動きの中の強烈さ)」を具現化したものである。日本でのデリバリーはこの春から順次開始される予定だ。

【ル・ボラン編集部より】

F1直系のテクノロジーと70年を超える「S」の伝統、そして一切の妥協を排した今回の新型モデルの投入により、日本のスポーツカー市場における同ブランドの存在感はさらに確固たるものになるだろう。まもなく試乗記をお届けできる予定なので、楽しみにしていただきたい。

【画像26枚】伝統の「S」が刻む機能美。英国ヴォートンズ製エナメルバッジが輝く、アストン・マーティン新型モデルの全貌を見る

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全50台がワンオフ。モーガンとピニンファリーナが「ミッドサマー」で極めた職人技の到達点 https://levolant.jp/2026/03/21/425913/ Fri, 20 Mar 2026 23:00:57 +0000 https://levolant.jp/?p=425913 モーガンを新次元に導いた美しきバルケッタ モーガン・モーター・カンパニーは、英国 ...

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モーガンを新次元に導いた美しきバルケッタ

モーガン・モーター・カンパニーは、英国マルバーンにあるピッカーズリー・ロード工場において、限定50台となる特別モデル「ミッドサマー」の最後の1台の生産を完了したことを、2026年3月12日に発表した。

【画像42枚】芸術品レベルの職人技をその製造工程から窺い知る!

伝統の木材×最新技術の結晶。

「ミッドサマー」は、ピニンファリーナとの協業によりデザインされた限定生産のバルケッタ(オープンカー)である。モーガンの伝統的なコーチビルド(車体製造)技術を称え、その普遍的なシルエットを再定義するという特別プロジェクトとして発表されてから約2年が経過しており、2024年7月から同工場にて生産が続けられてきたものだ。

生産された50台は、まさに全てがワンオフモデルとなっている。各オーナーはモーガンのデザインチームと複数回にわたる個別のコンサルテーションを行い、特注のステッチパターンや塗装色、寄木細工の突板、ピンストライプ、専用の計器盤アートワークなど、多彩なリクエストが反映された。

このプロジェクトは商業的な成功を収めただけでなく、職人の技術向上や社内体制の強化にも寄与したという。通常のモデルより手作業による成形要素が多く、複雑な構造を持っていたため、デザイン、エンジニアリング、そして熟練の職人たちとの間でかつてないレベルの連携が求められた。ここで培われた技術や品質向上の成果は、「スーパースポーツ」や「プラス・フォー」といった主力モデルにも還元されたとのことである。

モーガン・モーター・カンパニーのマネージング・ディレクターを務めるマシュー・ホール氏は次のように述べている。

「最後のミッドサマーの生産完了は、モーガンにとって重要な瞬間となります。私たちのコーチビルドの伝統を祝うことから始まった本プロジェクトは、同時に私たちのチームに対し、クラフトマンシップ、デザイン、エンジニアリングの新たなレベルを探求するという挑戦を与えてくれました。最後の車が工場を出発するにあたり、ミッドサマーは私たちの物語における画期的な章として位置づけられ、将来の特別プロジェクトへの道を切り開く助けとなりました」

最高執行責任者のポール・ハンド氏は生産現場の視点から次のようにコメント。

「ミッドサマーの製造は、生産チームにとって驚くべき事業でした。職人たちはその課題を受け入れ、伝統的な技術を最新のエンジニアリング手法と共に応用し、50台の真に個性的な車を世に送り出しました。ここで得られた経験は生産能力の強化に役立ち、モーガンの中心にあるクラフトマンシップをさらに強固なものとしています」

なお、生産されたミッドサマーのうち最後の1台は、プロジェクトの記念およびピッカーズリー・ロードの卓越したクラフトマンシップを示す展示車両として、マルバーンに残される予定だ。一方で、「スーパースポーツ」、「プラス・フォー」、「スーパー3」といった通常モデルのラインナップについては、引き続きフル生産体制で世界中の顧客に向けて製造が続けられている。

【ル・ボラン編集部より】

最新のアルミプラットフォームに強力なパワートレインを積む現代のモーガンだが、市場が彼らに求めるのは、やはり連綿と受け継がれるアッシュ材の骨格と手作業の温もりである。本機「ミッドサマー」は、ピニンファリーナによるモダンな意匠と、英国の伝統的コーチビルドという一見相反する要素を見事に調和させている。特筆すべきは、単なる好事家向けの懐古主義にとどまらず、ワンオフ製造で得た知見を主力モデルへ還元するしたたかさだ。孤高のスポーツカーメーカーが遂げた進化の証明として、高く評価したい。

【画像42枚】芸術品レベルの職人技をその製造工程から窺い知る!

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。

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VW新型SUV「ID.クロス」発表。約513万円の最新EVが示す“いつものVW”への原点回帰 https://levolant.jp/2026/03/21/426056/ Fri, 20 Mar 2026 22:00:10 +0000 https://levolant.jp/?p=426056 フォルクスワーゲン、2万8000ユーロの新型EVコンパクトSUV「ID. Cro ...

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フォルクスワーゲン、2万8000ユーロの新型EVコンパクトSUV「ID. Cross」を発表。2026年秋に欧州発売へ

独フォルクスワーゲンは2026年3月16日、新たな電動コンパクトSUVのプレビューモデル「ID. Cross(ID.クロス)」を発表した。欧州市場では2026年秋からの発売が予定されており、開始価格は約2万8000ユーロ(約513万円)に設定される見込みだ。日常の使い勝手とファーストクラスの電動モビリティ体験を両立させつつ、手の届きやすい価格を実現した5人乗りの戦略的モデルとなっている。現在、アムステルダムの街角では特徴的なカモフラージュ柄をまとったテスト車両の姿が確認されている。

【画像33枚】印象的なカモフラージュ・ラッピング!アムステルダムを走る新型「ID. Cross」の全貌

新デザイン言語「ピュア・ポジティブ」を採用した内外装

エクステリアには、フォルクスワーゲンの新たなデザイン言語である「ピュア・ポジティブ」が採用されている。クリアなキャラクターラインとバランスの取れたプロポーションによって高品質なルックスを実現しており、意図的に控えめでありながらも堂々とした存在感を放つスタイリングが特徴だ。

インテリアは静けさと明快さをテーマにデザインされており、使われている素材や組み付けの品質はワンランク上の車格を思わせる仕上がりとなっている。5人が快適に過ごせる居住空間と効率的なスペース設計に加え、直感的に操作できる物理ボタンや大型のディスプレイを配置することで、全体として非常に質感の高いキャビン空間を作り上げている。

多彩なニーズに応える3種類の出力と2つのバッテリー

パワートレインは、ユーザーの幅広い用途に合わせて柔軟なラインナップが用意される。モーターの最高出力は85kW、99kW、155kWの3段階が設定され、これに容量37kWhまたは52kWh(いずれもネット値)の駆動用バッテリーが組み合わされる。これにより、日常の近距離移動が中心の都市部での利用から、郊外への定期的なロングドライブまで、あらゆるライフスタイルをカバーすることが可能だ。

充電性能についても実用性を重視した設計となっており、標準バッテリー搭載車で最大90kWの直流(DC)急速充電に対応する。さらに大容量バッテリー搭載モデルであれば最大105kWの急速充電が可能であり、将来を見据えた十分な充電スペックを備えている。また、最新の運転支援システムも搭載されており、長距離移動時でもドライバーの疲労を軽減し、高いレベルの快適性をサポートする。

手頃な価格で高い競争力を持つエントリーEV

新型ID. Crossは、取り回しの良いコンパクトなボディサイズに、最新のテクノロジーと充実した運転支援システムを詰め込んだ野心的なモデルだ。ワンランク上の素材を用いた高い質感や、乗員がゆったりとくつろげる広い室内空間を備えながらも、約2万8000ユーロという戦略的なエントリー価格を実現している。

今回公開された車両は量産モデルに近いコンセプトカーであり、正式な市販化はまだ少し先となる。しかしながら、その魅力的なコストパフォーマンスの高さは、今後ますます激化する欧州の電動コンパクトSUV市場において、フォルクスワーゲンの存在感をさらに高める強力なモデルとなるだろう。

【ル・ボラン編集部より】

2万8000ユーロという価格以上に注目すべきは「物理ボタン」の復権だ。ID.シリーズ初期の過度なデジタル偏重からの回帰は、最近のID.ポロ等にも通じるVWの明確な自省と成熟の証である。新デザイン「ピュア・ポジティブ」が示す控えめな佇まいは、良質な実用車に徹してきたゴルフの系譜そのもの。最新の電動化技術に、ドライバーの意思に忠実な「いつものVW」らしいアナログな安心感を共存させた点に、彼らの見識が見て取れる。これこそが欧州市場を生き抜く最適解なのだろう。

【画像33枚】印象的なカモフラージュ・ラッピング!アムステルダムを走る新型「ID. Cross」の全貌

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。

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TLV史上最多ギミックを搭載。異形の三輪式道路清掃車「東急SW2Z2」が1/64スケールでトミーテックから登場【LE VOLANT モデルカー俱楽部】 https://levolant.jp/2026/03/20/425574/ Fri, 20 Mar 2026 09:00:56 +0000 https://levolant.jp/?p=425574 世界的に珍しい三輪式道路清掃車の製品化 トミーテックが手掛ける1/64スケール・ ...

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世界的に珍しい三輪式道路清掃車の製品化

トミーテックが手掛ける1/64スケール・ミニカー、トミカリミテッド ヴィンテージNEO(TLVN)の、2026年8-9月の新製品情報が届いたので、気になるアイテムをピックアップしてお伝えしよう。道路清掃車の代表的存在「東急SW2Z2」が8月に登場するのだ。

【画像28枚】闇に蠢く!夜間作業に従事する清掃車を再現したミニカーを細部まで確認

現存台数減少中の実車の姿をミニカーで愛でたい

道路をクリーンな状況に維持する道路清掃車は、目立たぬながらも、我々の交通状況を安全に保ってくれる、ありがたい存在である。その代表的な姿と言える三輪タイプの車両は、電車の車体製造なども手掛けた東急車輛(2016年に解散、東邦車輛が事業継承)によるもの。正確には三輪ではなく四輪で、後方の二輪は接地面を隣接する形でV字型(逆ハの字)に配置されている。ステアするのは前輪ではなくこの後輪で、V字配置の理由は小回り重視のためだが、それゆえタイヤの消耗も早いという。

このタイプの清掃車はブラシで路面のゴミを集め車両の内側に溜め込んでいくもので、車体中央部下に配置されているのがメインブラシ、前輪の前に位置する小さめのブラシがサイドブラシ(路面端のゴミ用)となる。フロントノーズに相当する部分はゴミが溜まるバケットになっており、ここが満杯になると、揃って作業するダンプカーの荷台にゴミを移し替える。エンジンは、カバー部分のスリットからも察せられる通り車体後方、後輪の上に搭載されている。

作業の際は、前に散水車、後ろにダンプカーを従えた3台、あるいはさらに先導の先行車を置いた4台で走行するのが一般的なようだが、一般の走行車が少ない深夜や早朝に作業を行うものなので、人によってはその姿を全く目にしたことがない、ということもあるかもしれない。また、前述のように東急車輛は解散していることもあり、この三輪清掃車はすでに生産を終了しているので、稼働可能な車両は年々数を減らしつつあるということだ。

さて、トミーテックが今回製品化するのはこの東急車輛製ロードスイーパーのうち、東急SW2Z2というタイプで、実車は三菱ふそうの6気筒ディーゼルエンジンを搭載したものであった。御覧の通り、機能とは無関係な装飾を一切持たない、実用的かつユーモラスな姿が、正確極まりなく再現されている。左右に配された運転席と、それぞれに合わせて両側に設置されたハンドルというような、興味深い部分も実車そのままである。

それだけでも魅力的な一品だが、特筆すべきは実車の可動部分がギミックとしてそのまま取り入れられている点で、1台のミニカーに与えられた可動部の数としてはTLV史上最多とのことである。具体的には、まずフロントのバケットの開閉が可能で、そのフタ部分も動く。メインブラシは上下に、サイドブラシは左右に動き、後者は回転も可能だ。そして、後輪も左右にステアさせることができる。ステアリングの可動ということでは、TLV初のものでもある。

サイドミラーおよびリアミラーはユーザー取り付け部品として付属、カラーはベーシックなイエローで、予価24,200円(税込)にて2026年8月発売予定。なお、写真は全て試作品のため実際の製品とは異なる部分もありうる点、ご注意を。

トミーテックでは、同じく2026年8月に「三菱ふそうキャンター・ダンプトラック 道路維持作業車 フィギュア付」も発売予定だ。組み合わせると写真のようによりリアルな清掃作業風景が楽しめる

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