Re Build(リビルド) https://re-building.jp 誰もがやりたいことを自由にできる社会をつくる 一人ひとりの可能性を「再構築」するプラットフォーム Wed, 02 Aug 2023 02:10:03 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.9.4 https://re-building.jp/wp-content/uploads/2022/12/incubation-bldg-pj-32x32.jpg Re Build(リビルド) https://re-building.jp 32 32 213113202 意思あるお金の使い方で世の中は豊かで幸せになる~tsumiki証券 寒竹さん~#3 https://re-building.jp/member/asumi-kantake-3/ https://re-building.jp/member/asumi-kantake-3/#respond Mon, 31 Jul 2023 16:22:47 +0000 https://re-building.jp/?p=22023 若い方や投資知識がなくても資産形成ができるサービスを提供しているtsumiki証券のCEOを務める寒竹明日美(かんたけあすみ)さんにお話を伺いました。

第3弾の今回は「社会課題解決と、 企業のビジネスは一体」をテーマに、寒竹さんの理想の社会や今後の社会の流れなどについて迫っていきます!

プロフィール
寒竹 明日美
tsumiki証券 CEO
1997年丸井(現丸井グループ)入社。
店舗勤務から経理部に異動し、以降、経営企画・財務部門で同社グループの経営計画・事業計画の策定に携わる。
2014年に国分寺マルイ店次長(副店長)を務めたほか、IR部の課長として投資家との対話を担当。
2018年2月、tsumiki証券代表取締役CEOに就任。同年12月、経済誌Forbes主催の『Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2018』において、女性が少なかった分野で、先駆者として最前線で活躍している女性を表彰する「個人部門・先駆者賞」を受賞。

*本インタビューは2020年2月時点での取材内容となります

理想とする社会

寒竹さんが理想とする社会と、自分がその社会に関わりたい理由を教えてください。

みんなが幸せで優しい社会になったらいいですよね。

そのために「一人ひとりが意思あるお金の使い方をすることで、もっと世の中は豊かで幸せになる」という価値観を伝えていきたいです。

まだまだ、気持ちの豊かさを感じられている方は多くはないのかなと思っています。

自分の心に余裕がなかったり、幸せでないと人にも優しくできないです。

お金の素敵な使い方とお客様の資産形成を通じて、自分も安心して生きていける。

そして、人に優しく生きられる世の中を作る一助になりたいと考えています。

自分の心に余裕がなかったり、幸せでないと人にも優しくできないですよね

なぜ気持ちの豊かさが足りていないと実感したのですか?

いろんな人と話す中でお金は増えれば良い、投資はお金儲けの手段だと考える人が多いとわかりました。でも、なぜ金融商品に対してはこういう利益至上主義になってしまうのか疑問で。

例えば、お買い物に行った時に少し高いけど環境に良さそうだから買おうとか、ご飯食べにいく時もあの人のお店に行こうとか、お金の置き場所は気持ちとセットになっていると思います。

しかし、金融商品の文脈になるとそのような気持ちがなくなってしまうんですよね。

自分が投資したお金を通じて、ある企業のイノベーションに繋がったり、出したお金の一部がNPOの活動を支えるとか、自分の想いを乗せたお金の使い方ができればもっと豊かな気持ちで生きていけると思います。

みんなで素敵なお金の使い方を考えられたら良いですよね。

でも、この業界ではなかなかそれが起きていない。それを本当に変えていきたいです。

これからの社会貢献の潮流

これからの社会課題解決や、社会貢献の新しい動きについての考えを教えてください。

現在、環境問題をはじめ、世の中が激変しています。社会課題の解決は一部の人がやるものではなく、地球に住む人誰もが考えなければならないものです。

もちろん私のように企業に勤めている人間も必ず考えていかなければならないことです。なぜなら社会課題解決と、 企業のビジネスは一体なので、それを無視したり、乗り遅れた企業は淘汰されていくので。

それに、私たちは危機感を感じています。これから世の中がさらに速く変わっていくので、スピード感を持って課題解決していくのは 企業の競争戦略だと思います。

おすすめの本

社会課題解決を志す人にオススメしたい本を教えてください。

2冊あります。

まず1冊目は、藤野英人さんの『投資家が「お金」よりも大切にしていること』です。

これは若い方にぜひ読んでもらいたい本です。

お金に対する考え方が変わると思います。お金は絶対に世の中に必要なもので、世の中を良くするツールだということが分かるはずです。

2冊目は、奥野一成さん・川北英隆さんの『社会の問題解決こそ、企業価値創造の源である』
という本です。

投資信託のファンドマネージャーである奥野さんが、いろんな会社の経営者の方々を招いて開催している京都大学の講義模様がまとめてあります。

投資家の視点から見た持続的に成長する”強い企業”について書かれています。

社会課題を解決しないと強い企業になれないことが、よくわかります。

応援メッセージ

最後に社会課題解決の道を志す人たちに応援メッセージをお願いします。

やりたいことが明確にある方でも、一回その業界の企業で経験を踏んでみることも悪くないと思います。

今では、企業のサステナビリティレポートなど様々な形で企業の理念や考えがわかる情報発信もかなり進んでいます。

それらを見て、会社選びをするのも良いのではないでしょうか。

若い皆さんは、この先何十年も生きるので、いろんな経験ができる機会に恵まれています。

ベンチャー、大企業、起業など、せっかくなので様々な環境に身を置いて、チャレンジしてほしい。

多様なバックグラウンドやチャレンジ経験のある人は、知識があるだけの人よりも強いなと感じます。

もちろん企業に勤めていると、必ずしも自分のやりたいことだけをできるわけではないですし、辛いこともあるかもしれません。

でも、お客様のため・世の中のために頑張っていれば、助けてくれる人もいる。私も多くの上司や仲間に助けられて、ここまでこれました。

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意思あるお金の使い方で世の中は豊かで幸せになる~tsumiki証券 寒竹さん~#2 https://re-building.jp/member/asumi-kantake-2/ https://re-building.jp/member/asumi-kantake-2/#respond Mon, 31 Jul 2023 16:22:43 +0000 https://re-building.jp/?p=22022 若い方や投資知識がなくても、資産形成ができるサービスを提供しているtsumiki証券のCEOを務める寒竹明日美(かんたけあすみ)さんにお話を伺いました。

第2弾の今回は「try and errorを地道に繰り返す」をテーマに、社内起業の魅力、現在の活動において必要なスキルや考え方について迫っていきます!

寒竹 明日美
tsumiki証券 CEO
1997年丸井(現丸井グループ)入社。店舗勤務から経理部に異動し、以降、経営企画・財務部門で同社グループの経営計画・事業計画の策定に携わる。2014年に国分寺マルイ店次長(副店長)を務めたほか、IR部の課長として投資家との対話を担当。2018年2月、tsumiki証券代表取締役CEOに就任。同年12月、経済誌Forbes主催の『Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2018』において、女性が少なかった分野で、先駆者として最前線で活躍している女性を表彰する「個人部門・先駆者賞」を受賞。

*本インタビューは2020年2月時点での取材内容となります

これまでの経験で役立っていること

学生時代にやっていたことで今に役立っていることはありますか。

特定のスキルが役立ったということはないです。

ただ、社会人になり様々な仕事を経験するなかで、新しいことに飛び込む耐性ができていたのだと思います。

知識があると良いこともあるけど、それが邪魔してしまうこともあります。

とりあえずやってみることの大切さをtsumiki証券の立ち上げで感じました。

様々なことに挑戦するマインドがあれば知識は後から付いてくるという考えもあると思います。

誰かに助けてもらったり、ネットで調べたり… 、いろいろありますよね。

社内起業家のメリットとデメリット

丸井グループのような大企業の新規事業であるtsumiki証券の社内起業家としての魅力や欠点を教えてください。

事業化が決まった後のスピード感やリソース面は、非常に恵まれています。

社内にシステムや法律などさまざまな分野のノウハウの蓄積があるので、身近に分からないことを教えてくれる人がいる環境はありがたいです。資金面でも恵まれています。

欠点としては、決裁のスピードが個人でやるよりは遅くなることでしょうか。

社会課題解決における失敗

社会課題解決において失敗だと感じたエピソードを教えてください。

毎日失敗しています。

最初からうまくいく仕事は無いですね。

例えば、投資初心者のお客様に簡単な投資手続き方法を説明しても、実際に私たちが思っていた様に事が進まないこともたくさんあります。

問題点はデータとして出てくるので、それを元に泥臭く直していきます。

一つ一つの問題に対してtry and errorを地道に繰り返しています

活動するうえで大切にしている考え

今の活動をする中で大切にしている考えを教えてください。

「お客様のために」ということをいつも忘れないようにしています。

経験を重ねると、ついついお客様から離れていってしまいがちです。

しかし、定期的にお客様の気持ちに立ち返らないと本当に良いサービスはできないです。

お客様に「良かった」と思ってもらえるサービスを作り続けなければいけないと思っています。

今後のキャリア

今後のご自身のキャリアについて教えてください。

現段階で考えていることは3つあります。

まずは、この事業を軌道にのせることが大きな目標です。

次に、社内からもっと新しいビジネスが立ち上がっていくと思うので、tsumiki証券を立ち上げたという経験を今か活かして、後に続く人たちを応援したいです。

そして、今の仕事をやればやるほどお金の大切さ、綺麗なお金の使い方が非常に大事だと感じています。

それを世の中に広めていきたいので、それに関する情報発信ももっとしていきたいですね。

第3章はこちら

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意思あるお金の使い方で世の中は豊かで幸せになる~tsumiki証券 寒竹明日美さん~ #1 https://re-building.jp/member/asumi-kantake-1/ https://re-building.jp/member/asumi-kantake-1/#respond Mon, 31 Jul 2023 16:22:39 +0000 https://re-building.jp/?p=22021 若い方や投資知識がなくても、資産形成ができるサービスを提供しているtsumiki証券のCEOを務める寒竹明日美(かんたけあすみ)さんにお話を伺いました。


第一弾の今回は「共創経営という概念」というテーマで現在の活動や今に至る経緯について迫っていきます!

寒竹 明日美
tsumiki証券 CEO1997年丸井(現丸井グループ)入社。
店舗勤務から経理部に異動し、以降、経営企画・財務部門で同社グループの経営計画・事業計画の策定に携わる。
2014年に国分寺マルイ店次長(副店長)を務めたほか、IR部の課長として投資家との対話を担当。2018年2月、tsumiki証券代表取締役CEOに就任。
同年12月、経済誌Forbes主催の『Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2018』において、女性が少なかった分野で、先駆者として最前線で活躍している女性を表彰する「個人部門・先駆者賞」を受賞。

現在の活動について

最初に簡単な自己紹介をお願いします。

tsumiki証券CEOの寒竹と申します。

丸井グループが2018年から始めたtsumiki証券は、若い方でも、投資についての特別な知識やまとまったお金がなくても、 資産形成ができるサービスを提供している証券会社です。

私たち丸井グループは、お客様や社会とともにニーズや社会課題を解決していく「共創経営」という概念を大切にしており、tsumiki証券のサービスを始めたのも、お客様からの「クレジットカードって、支払うだけでなく、資産形成もできたら良いのに」というお声がきっかけでした。

「がんばって貯金はしているけれど、利子はほとんどつかない。」

「投資という形でお金を増やしてみたいけれども、銀行や証券会社は敷居が高い。」

というジレンマをもっている方が多くいらっしゃった。

この悩みを解決してほしいというお客様の要望とその力になりたい我々の想いが合わさってできたのがこの会社です。

また世の中では、昨年の年金2000万円問題など”貯蓄から資産形成”への流れが注目されています。

長い人生を見据えて、一人ひとりが資産形成をしないと幸せに生きて行くことが難しい、また日本の社会も豊かになっていかないという現実もあるので、そこも変えていきたいと考えています。

tsumiki証券のCEOに至るまで

社会貢献を意識し始めたときから現在に至るまでの流れを教えてください。

丸井グループでは、入社後は、まずお店での接客を通じて、お客さまのニーズを理解することから始まります。

私は、店舗勤務の後、経理→資金調達→経営企画→IR、そしてまた店舗に戻り、その後今の仕事につきました。

実は若い時は、社会課題解決を深く意識はしていなかったです。 

目の前のお客様は何に困っているのか、どうしたら喜んでくれるのかを考えていました。

社会課題や世の中と自分の仕事が繋がっていると実感したのは30代になってからです。

そのきっかけは、資金調達の仕事や、会社の株を投資家に買ってもらうために会社のことを伝えるIRの仕事を経験したことでした。

お客様のニーズや困っていることを私たち企業が解決すると、お客さまも嬉しいし、結果私たちの業績にも良い影響が出る。

そうすると株価の上昇や配当で投資家にも還元できるし、納税という形で国や地域にも貢献できますよね。世の中はもっと良くなるし、結果として社会課題の解決にもつながるはず。

資本市場でお金の出し手に、企業の取り組みを理解してもらうよう働きかけることは、すごく良い活動だと思えるようになりました。

この経験をもとに今の仕事では、お客様にこのように世の中には良いお金の流れがあること、それが資産形成にも繋がることを知ってもらい、良いお金の流れを大きくしたいと考えています。

tsumiki証券のCEOに就任されたきっかけはありますか。

A冒頭のお客様の意見をもとに、社内で具体的に事業化を検討するプロジェクト発足、私が責任者でした。

その流れでCEOに就任させていただきました。

第2章はこちら

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国連職員になりたい大学生が今、できること#3~WFP 並木愛さん~ https://re-building.jp/member/ai-namiki-3/ https://re-building.jp/member/ai-namiki-3/#respond Mon, 31 Jul 2023 16:21:20 +0000 https://re-building.jp/?p=22014 前回は並木さんが社会問題に興味を持ったきっかけやWFPで働くまでの経緯をお聞きしました。

今回は国連職員になるためにやっておくべきこと、そして実際に並木さんがやっていたことをお届けします。

しかしコロナ禍の今、なかなか今までのように行動することはできません。

そこで、もし並木さんが今大学生だったら、どのように行動していたかお聞きしました。

キャリアに悩んでいる人へのメッセージは必見です!

並木愛
1989年千葉県出身 県立千葉女子高校卒業
通った法政大学では、全国2,000kmの自転車旅と南アジア、アフリカへのバックパック旅行に明け暮れる。
4年次休学し、イタリアヴェネツィア大学留学。
2013年 法学部国際政治学科卒業
ロンドン大学政治経済学院にて国際開発マネジメント学修士号取得
デロイトトーマツコンサルティングで官民セクターの経営コンサルティングに携わる。
2017年 広島平和構築人材育成事業の国連ボランティアとして世界最大の人道支援機関である国連WFPジンバブエ事務所に赴任し食糧ニーズ調査を担当。
2018年~ JPO派遣制度でルワンダ事務所に異動し、現在ジェンダー、保護、パートナーシップ構築担当として15万人の難民支援に従事。

*本インタビューは2020年9月時点での取材内容となります

国連職員になるには

国連職員になるために学生時代からすべきことは何ですか?

まず、国連という組織は一口ではまとめられないと捉えてください。

国連は細かいものも含めると100以上の組織から成る集合体です。

そのため、国連に興味を持ったら、なぜ興味を持っているのか、特にどんな問題の解決に興味があるのか、その問題を解決する人が集まる場所はどこなのか、について突き詰めることをお勧めします。

まずは自分は何をやりたいのか、何ができるのか、そして社会は何を求めているのか、に焦点を当てて考えてみるとそれぞれのポイントが重なるところに進むべき道に関するヒントが見つかるかもしれません。

実際に働いている人に話を聞きに行ってみたり、インターンシップをしたり、国連フォーラムの国連職員now!というサイトを見たりすると良いのではないでしょうか。

足を動かすことも大切ですね。

自分が解決したい問題は何か、どこにあるのかを理解したらその問題を自分の目で見て確認することで、自分ごととして理解できるようになります。

それが、目標のキャリアを実現するための原動力になるはずです。

JPOで採用された理由はなんだと思いますか?

2回目の応募で合格できましたが、応募当時は修士号は持っていたものの、職務経験は最低でも2年必要なところ、ギリギリの2年3ヶ月で、英語力も応募者平均よりも下だったので合格できるとは思っていませんでした。

合格できたのは熱意があったから、そして徹底して準備を重ねてきたからかもしれないです。

例えば、過去のJPO合格者の方約20人にお話を聞いて、アドバイスをいただきました。団体の中のミッションや、求める人材、私の経験をどう繋げるか、しっかり整理した上で面接や書類審査に望んだので、自信がありました。

ただ、合格をもっと確実にするならフランス語の勉強をしたり、関連する職務経験を積んだりするといいでしょう。

[JPO] JPO(Junior Professional Officer)派遣制度のこと。
政府の費用負担を条件に、国際機関が若手人材を受け入れる。
35歳以下の日本人に対し、原則2年間国際機関で勤務経験を積む機会を提供。

参考:外務省 国際機関人事センター JPO派遣制度

今後の展望

近い将来、やりたいことはありますか?

2つあります。

1つ目は、紛争地や被災地で緊急人道支援に携わることです。

なぜなら、最初にWFPを選ぶきっかけになったのも、厳しい境遇に立たされた人々が尊厳や、生きようと前に進む力を取り戻すプロセスに人道支援を通して携わりたいと思ったからです。

現在はJPOのため安全基準をクリアした地域でのみ活動が許されていますが、その後は最も支援のニーズが集まる地域で活動をしたいと思っています。

2つ目は、近い将来ではありませんが、日本で課題解決に取り組むことです。

私の軸は、日本にあります。

一生アフリカにいることは考えていません。

国際機関ってキラキラして見えると思うのですが、そのような良い面があれば悪い面もあるんですね。

悪い面というのが、家族や友人と離れることです。

今後結婚をして出産してから、家族と一緒に住めない地域を転々とすることは、自分にとってあまり現実的なことではありません。

また、日本の伝統文化の保存や地域の発展に貢献することにも関心があるので、日本に帰ることも選択肢のひとつです。

私の感覚としては、自分は円を描くコンパスみたいな感じです。

軸が日本から支えてくれているので、私はいつも安心して弧を描くことができています。

十分に弧を描いたあとには、少しずつ軸に向いて歩き出す。

つまり、最後に畳まれて、日本に戻る感覚ですね。

コロナ禍の今、並木さんならどうする?

もし今、このコロナ禍で並木さんが大学生だったらどう行動しますか?

まずは、10年計画帳をつくります。

他には、興味がある分野で活躍している人に連絡をして、相談に乗ってもらいますね。

このコロナ禍をもしネガティブに捉えずチャンスと捉えるならば、人生の上での投資期間とすることができるかもしれません。

つまり、行動に制限がかかっている分、情報を得ていくとか、将来のプランを立てるとか、腰を落ち着かせて戦略を練るのには最も適している時間なんじゃないかなと思いますね。

でも実際、真面目な学生ではなかったので、やっていたかどうかはわかりませんけど。笑

メッセージ

将来のキャリアについて悩んでいる人たちへメッセージをお願いします。

どんどん悩んで挑戦して失敗して、少しずつ納得の行く道を見つけてください。

私の好きなガンジーの言葉に、”Happiness is when what you think, what you say, and what you do are in harmony”(幸せとは、あなたが考えること、言うこと、行動することの全てが調和している時のことだ)というものがあります。

逆に言えば、考えること、言うこと、行動することのひとつでも一致していなければ人生に物足りなさを感じてしまう、といえるのかもしれません。

自分の心に正直に、納得のいくキャリアを歩まれることを願っています。

編集後記

並木さんは好奇心が強くて、行動力があって、とても自分に素直な方だという印象を受けました。
インタビューの際、少し答えにくい質問をしてしまいました。

その際、「おもしろい質問」だとおっしゃってくれたのですが、それは一見難しそうに見える物事に対しても「おもしろい」と好奇心を持ち、行動する並木さんの考え方が表れたものだと思います。

並木さんのお考えや価値観はとてもおもしろく、読者の方々に伝えたいことがたくさんありました。

伝えきれたか不安ですが、並木さんの魅力が伝わっていたら幸いです。

ちなみに今回は、通信環境があまり良くないルワンダからインタビューを受けていただきました。

コロナの影響で活動が難しくなった面はありますが、オンラインで繋がるという選択肢が当たり前になって、私たちの可能性が広がった気がします。

記事を読んでくださった皆さんの、キャリアの選択肢が広がりますように。

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組織に入らないキャリア構築がしたかった彼女はなぜ国連に?#2~WFP 並木愛さん~ https://re-building.jp/member/ai-namiki-2/ https://re-building.jp/member/ai-namiki-2/#respond Mon, 31 Jul 2023 16:21:17 +0000 https://re-building.jp/?p=22013 国際協力に関心がある人の多くが、一度は憧れた、もしくは現在目指しているであろう国連。

筆者も、国連職員に憧れています。

今回は国連機関のひとつであるWFP(国際連合世界食糧計画)の職員としてご活躍されている、並木愛さんの第2弾です!

では、並木さんがWFPで働くまでの経緯に迫りましょう。

並木愛
1989年千葉県出身 県立千葉女子高校卒業
通った法政大学では、全国2,000kmの自転車旅と南アジア、アフリカへのバックパック旅行に明け暮れる。
4年次休学し、イタリアヴェネツィア大学留学。
2013年 法学部国際政治学科卒業
ロンドン大学政治経済学院にて国際開発マネジメント学修士号取得
デロイトトーマツコンサルティングで官民セクターの経営コンサルティングに携わる。
2017年 広島平和構築人材育成事業の国連ボランティアとして世界最大の人道支援機関である国連WFPジンバブエ事務所に赴任し食糧ニーズ調査を担当。
2018年~ JPO派遣制度でルワンダ事務所に異動し、現在ジェンダー、保護、パートナーシップ構築担当として15万人の難民支援に従事。

*本インタビューは2020年9月時点での取材内容となります

社会問題・国際貢献に関心を持つまで

社会問題に興味を持ったきっかけは何ですか?

14歳の時に「淳」という本を読んだことです。

この本は、1997年に14歳の少年が起こした、神戸児童殺傷事件の被害者の父親によって書かれました。

「淳」を読んで初めて、社会問題を被害者の視点から、被害者の声を通じて知りました。

今でも1994年に大虐殺が起こったルワンダで生活したり、難民キャンプに足を運んで紛争から逃れてきた難民の方々と話すことを通して、当事者の声をもとに第三者としてできることを模索しています。

世界に目が向いたきっかけはありますか?

特にこれといったきっかけは無いです。

子どもの頃から、ふつふつと国際協力に興味が湧いたタイプでした。

そして大学時代にソーシャルセクターで活躍する方達の講演会に足を運んでお話を聞いて、NPO法人コペルニクの創立者中村俊裕さんとISAKジャパンの小林りんさんという二人の社会起業家の生き方が素敵だと感じました。

お二方は共通して、かつて国連職員として途上国の現場で仕事をされていたと知り、私も途上国の現場で生活して問題解決を仕事にしたいと考えました。

WFPで働くまで

学生のときから国連職員になることは考えていましたか?

実は、国連のような組織は自分に合わないので絶対に入りたくないと思っていました。

なぜなら、国連をクールなエリート集団と思っており、頭で考えるよりは体が先に動くような自分とは生涯縁がない組織だと思っていたからです。

しかし、社会人生活2年が経った頃に足を運んだWFPの講演会で国連ボランティアとしてミャンマーで活動されていた方の話を聞きました。

そこで国連WFPは世界最大の人道支援機関として国連の中でも徹底的な現場主義、仕事にスピード感がある、仲間と相手の絆を大切にする温かい組織であるということを聞き、興味を持つようになりました。

WFPに入ろうと思ったきっかけは何ですか?

東日本大震災の被災地ボランティアがきっかけです。

避難所の学校や公民館で生活する方々300人以上に避難中の生活で直面する問題やニーズをお聞きしました。

災害によって生活基盤を失い、尊厳を保つことが危ぶまれる人たちに寄り添って、再び自立するための活動に取り組んだ時に、初めて自分が理想とする仕事像にぴたりとはまる感覚を得たのです。

また、ボランティアをしていて、援助のコーディネーションが上手くなされていないことに問題意識を持ちました。

援助する側が良かれと思って送ったものが、援助を受ける側からしたら不要なものである場合もあるんですね。

だから、最も効率的にコーディネートをして、ニーズがある人に届けるための方法を考えることが大切です。

この考え方は、今の仕事でも課題に感じ、改善に貢献したいと思っています。

大学院で国際開発マネジメント学を専攻された理由は、国際協力のキャリアを意識したからですか?

興味にしたがって、やりたいことをやってきたので、あまりキャリアを意識したわけではありません。

ただ、明瞭なきっかけはモロッコに行ったことです。

イタリア留学中、私はクリスマスになると閉まる、古い修道院を改装した女子寮に入っていました。

つまり、クリスマスには住むところが無くなるんです。

だから、留学中の12月に寮に住むすべてのイタリア人の友人たちが実家に帰省する中、渡航費が安いモロッコに行くことを決めました。

どこで生活しようかと調べた時、当時勉強していた世界遺産の集落の近くにある、モロッコの砂漠のオアシスのベルベル族が住むウルウイ村について知りました。

ウルウイ村には、生活向上や地域の活性化のため、ホームステイプログラムをやっているJICA青年海外協力隊の方がいたんです。

急遽青年海外協力隊の方に連絡をとって、10日間お世話になりました。

はじめて途上国で現地の方と一つ屋根の下に暮らして、そのおもてなしに感動したんですね。

夜はとても冷え、土壁に穴が開いているような貧しい家に住んでいるにもかかわらず、私を家族の一員として受け入れてくれたのです。

言葉の通じない私の手を引いて、ハマムという地元の銭湯に連れて行って背中を流してくれたり、なけなしのお金を握りしめて市場で鶏を買ってきてくれたりしました。

最初は世界遺産への訪問ついでに訪れた村でしたが、地元の方と生活する中で、自分の視点が観光客のものから問題に直面する当事者のものに近づいていくのを感じました。

また、その村がモロッコ国内で2番目に貧しい村で、家族に食べさせるために苦渋の選択で村を去る人もいて「私に何かできることないかな」と思ったのです。

私は、美しい村の風景を守ることにも興味はあるけれど、それよりもまずは人の生活や命を守ることに貢献したいのだと気づいた経験です。

そこで、モロッコからイタリアに帰って大学卒業後の進路を考えた時に、3つ候補が見つかりました。

1つ目は、海外の大学院で開発学を勉強すること。
2つ目は、在外公館派遣員として途上国の日本大使館で事務の仕事をすること。
3つ目は、JICA青年海外協力隊として途上国で草の根の活動をすること。

3つすべてに応募したところ、イギリスの大学院と、東日本大震災の経験を買われ、防災隊員として、エルサルバドルのJICA海外協力隊に合格しました。

結局大学院を選ぶのですが、その理由は大きく2つあります。

1つ目は、これまでに目で見てきたことの整理をしたかったからです。

学生時代、足を動かして活動ばかりしていたので、活動を振り返り得た情報を整理したり、問いの答えを腰を据えてとことん探る機会がなかったんですね。

だから、目で見てきた問題を体系的にまとめて、論文を書いたり、様々な国から来た優秀な学生とディスカッションをしながら貧困や人道問題について徹底的に学び直したいと考えました。

2つ目は、日本学生支援機構から奨学金を借りるために、「大学卒業後すぐ進学」という条件を満たさなければいけなかったことです。

JICA海外協力隊で中米に行き、現場の深い問題に触れることも魅力的でしたが、悩んだ結果、大学院に進むことを決意しました。

新卒で経営コンサルの仕事を選ばれた理由はなんですか?

短期間で問題解決の基礎から応用まで学べる機会を得られると思ったからです。

将来、社会課題の解決をするためのツールや方法論を学ぶにはどうすればよいか考えていた時に、経営コンサルタントという職業に出会いました。

キャリア構築

キャリア戦略はしっかりと立てられていたのですか?

大学生の時から10年計画帳をつけてましたね。

自分はいつまでに何を成し遂げたいのか、どんな仕事に就けばどれだけのスキルが得られるかなどを考えて、20代でやりたいことを紙に書き出しました。

それまでは、社会貢献を仕事にしたいことはわかっていても、具体的にどこで何をするべきなのかは漠然としたイメージしか湧かなかったんですね。

そこで、雑誌やインターネットで目にしてピンときた方の講演会に行ったり、直接連絡をして会いに行ったりして、相談させてもらいながらどうキャリアを進めるべきかも書き出していましたね。

でも書いた通りに進められたわけではなく、紆余曲折しながらここまで来ました。

大学を卒業してそのまま海外の大学院に進んだり、同級生から2年遅れて新卒として会社に入ったりと一般的な流れには沿わない選択をしてきましたが、最終的に降り返ってみれば、24歳で修士号の取得、27歳で国連WFPへ就職して途上国の現場で仕事をすることも含めて30歳になるまでにやりたかったことは全て達成しました。

自分のやりたいことを明確にして逆算して考えていったからこそですね。

でもパッションで突き進むので、気づかない失敗やリスクは冒していたと思います。

国連WFPは2回目の応募での合格でした。これまで山のような不合格通知を受け取り、自信を無くしそうになることもありましたが、それは自分がやりたいことのためだったので、今となれば必要な経験でした。

特に頑張ったというよりは、挑戦できる環境に恵まれ、好きなようにさせてもらったので、その結果が今に繋がっているという気持ちです。

キャリアを考える上で何か悩みなどはありましたか?

たくさんありました。今も悩んでいます。

得るものがあれば失うものがあります。

願っていたキャリアを手にできた反面、全スタッフの90%が途上国の現場で働く人道支援組織では、家族や友人と離れなくてはなりません。

それに、日本のように治安やインフラの整っていない国では、安全や健康面のリスクが高まります。

周囲の同僚でもキャリアとライフのバランスに悩む人は多いです。

次回予告

やりたいことや好奇心に素直に、キャリア構築されてきた並木さん。

次回は、国連職員になるためのアドバイスや、並木さんの今後の展望をお届けします!

読者の皆様へメッセージもいただきました!

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https://re-building.jp/member/ai-namiki-2/feed/ 0 22013
机上の理論にうんざりした破天荒な大学時代#1~WFP 並木愛さん~ https://re-building.jp/member/ai-namiki-1/ https://re-building.jp/member/ai-namiki-1/#respond Mon, 31 Jul 2023 16:21:14 +0000 https://re-building.jp/?p=22012 コロナ禍で、私たちは身を守るために行動を自粛しています。

しかしそんな中でも日本を飛び出し、国連WFP(世界食糧計画)職員としてルワンダの難民キャンプで働いている日本人の存在を知っていますか?

第1章では、並木さんの現在の活動と、現在に至るまでの経緯をお伝えします!

並木さんはなぜ様々な挑戦を続けられているのでしょうか?

並木愛
1989年千葉県出身 県立千葉女子高校卒業後、進学した法政大学では、全国2,000kmの自転車旅と南アジア、アフリカへのバックパック旅行に明け暮れる。
4年次休学し、イタリアヴェネツィア大学へ留学。
2013年 法学部国際政治学科卒業。
ロンドン大学政治経済学院にて国際開発マネジメント学修士号取得。
デロイトトーマツコンサルティングで官民セクターの経営コンサルティングに携わる。
2017年 広島平和構築人材育成事業の国連ボランティアとして世界最大の人道支援機関である国連WFPジンバブエ事務所に赴任し食糧ニーズ調査を担当。
2018年~ JPO派遣制度でルワンダ事務所に異動し、現在はジェンダー、保護、パートナーシップ構築担当として15万人の難民支援に従事。

*本インタビューは2020年9月時点での取材内容となります

WFPでの活動について

現在はどのような仕事をされているのでしょうか?

アフリカの東部にあるルワンダという国で、国連WFP(世界食糧計画)のプログラム政策官として仕事をしています。

具体的な仕事は、難民支援とパートナーシップですね。

難民支援では、WFPが行う食糧支援が、難民の方々にとって満足に行われていることを確認、助言しています。

パートナーシップは、これまで民間企業やNGO、政府と組んできました。

今は政府とのパートナーシップが多いですが、もっと民間企業とパートナーシップを組んで、ドローンを使った食糧支援などもやりたいと考えています。

[国連WFP] 国連唯一の食糧支援機関であり、かつ世界最大の人道支援機関で2020年のノーベル平和賞を受賞しました。

破天荒な学生時代

学生時代の活動と、それによって得られたものを教えて下さい。

学生時代の活動は、かなり破天荒で好奇心旺盛に好きなことをやりました。

国際協力を勉強していましたが、机上の理論ばかりでうんざりしたんです。

そこで、タンザニアやバングラデシュ・インド・モロッコを数ヶ月かけてバックパッカーとして周り、ホームステイをしました。

あと、サイクリング同好会にも入っていましたね。

顔から足の先まで真っ黒に日焼けしながら、仲間と日本中を走り回りました。

宮城県の気仙沼では、お金も寝る場所もなかったので銭湯の床に寝かせてもらったり、夕食の残りを分けていただいたりしたこともあります。

これらの学生時代の経験を通じて、自分はこれまで世界、日本で起こっていることを知らなかったと気付きました。

また、社会問題の本質を理解するためには、現地の人々と同じ釜の飯を食べて、じっくり話し合うことが大切だという視点を得ました。

大学4年の時、イタリアのヴェネツィアで世界遺産の保存学を学ばれたのはなぜですか?

理由は2つあります。

1つ目は、世界の美しい風景や文化を後世に残すことに貢献できる仕事に就きたかったことです。

2つ目は、あまり人が選ばないような留学先でユニークな経験がしたかったからです。

同じ大学にいる友だちの、約8割はアメリカやイギリスに交換留学していました。

みんなと同じことはしたくないということで、マイナーな留学先を探したところ、ヴェネツィア大学が見つかました。

ちなみに世界遺産の修復学は2種類あります。

ひとつは壁にペイントしたり彫ったりする、テクニカルな修復。

もうひとつは都市マネジメント。

伝統的な街の風景を、都市化や観光客の増加などの問題から守り受け継ぐためすべきことを、地域住民が主体となり学びます。

私は後者の都市マネジメントを学んだのですが、街全体が世界遺産であるヴェネツィアは、まさに外部による観光の推進と、地域住民による景観の保存運動が同時に起きている街でした。

そんな場所で、勉強したことが住民として生活しながら実感できるのは面白かったです。

将来役に立つからではなく、好奇心の赴くままに世界遺産の保存学を選択しました。

挑戦し続けられる理由

プライベートでも、様々な活動や勉強をされていると聞きました。仕事との両立は大変ではないですか?

大変だと感じたことはありません。

子どの頃から今までチャレンジしたことは全て、自分でやりたいと思って挑戦したものです。

好奇心のままに生きることは時にリスクを伴いますし、失敗したら辛いですが、両親や周囲の応援や助言のおかげで楽しくチャレンジできています。

また、極端にポジティブ思考であることも理由かもしれません。

昔から何かに挑む時や失敗続きで逆境に立たされた時には、心のどこかから”絶対にうまくいく”という声が聞こえて来ます。

最近チャレンジしている5ヶ国語目(日、英、伊、西に続く仏語)の習得は、趣味に近いです。

もちろん、国連において語学力を身につけることは自身のキャリア構築に活きます。

しかしそれだけではなく、いろんな国の人たちに会ったときに彼らの母語で話すとぐっと関係が近くなれる気がするのでやっています。

次回予告

並木さんの活動力の源は「好奇心」なのかもしれませんね。

次回は、並木さんが国連WFPで働くまでの経緯に迫ります!

実は並木さん、国連に絶対入りたくなかったのだとか…?!

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ゴールは国連職員になることじゃない~WFP坂本和樹さん~ https://re-building.jp/member/kazuki-sakamoto-3/ https://re-building.jp/member/kazuki-sakamoto-3/#respond Mon, 31 Jul 2023 16:19:43 +0000 https://re-building.jp/?p=22005 前回は、WFPに入社するまでの坂本さんの過去について迫りました。

第三弾では、実際にどのようなステップを踏めば、国連の職員として活躍できるのか。

また、その時に必要なモチベーションの保ち方について、坂本さんのご経験をベースにした考え方を紹介したいと思います。

坂本 和樹(さかもと かずき)
東京大学教養学部 国際関係論分科卒業
2012年 P&Gマーケティング部門に新卒で入社
日本・シンガポールで7年間勤務した後、2019年に退社
国際協力NGO・コンサルティング業務を経て、2019年9月より英国サセックス大学院開発学研究所(Institute of Development Studies)に進学し、開発学修士号を取得中
2020年7月よりWFP国連世界食糧計画日本事務所で政府連携コンサルタントとして勤務中

*本インタビューは2020年8月時点での取材内容となります

契約社員として働く方法

坂本さんは、国連での空席のポジションに応募してコンサルタント(契約社員)になられたそうですが、実際にはどのようなプロセスで応募したのでしょうか?

”〇〇のポジションが空いていて、〇〇ができる人を求めてます”といった内容が書かれた求人公募が、国連関連機関それぞれのサイトに載っています。

応募するときには、専用の履歴書と志望理由書のようなものを提出しました。

それらの書類を提出して受かった人には筆記試験の機会が与えられます

筆記試験は英語の試験などではなく、実際の業務に近い内容のものが出されました。

その試験に受かった後は、英語と日本語での面接を2回受けました。

英語や第二言語について

英語を使用した業務が国連では多いと思いますが、具体的にどれぐらいの英語力が必要なのでしょうか?また、第二言語(英語を第一言語とする)は必要ですか?

外務省が管轄するJPO*1制度の説明では、英語資格の平均点は2019年JPO合格者平均はIELTS7.4、TOEFL105.4になってますね。

第二言語が必要かどうかは国際機関によると思います。

私が所属するWFPでは、正社員になる時には基本的には必要になります。

*1 2年間外務省が資金を負担して、35歳以下の日本人を国連に派遣する制度

第二言語にはどういったものがありますか?

国連の公用語は、英語、フランス語、スペイン語、中国語、アラビア語、ロシア語です。

基本的に英語は必須で、それに追加したもう1言語で一定のスコアをとれればいいのだと思います。

テストとしては、TOEFLのような外部試験もありますし、国連が主催している内部試験もあります。

どちらかに合格すれば大丈夫というような理解です。

普段の業務に必要なスキルについて 

普段の業務ではどのようなスキルが必要ですか?

民間企業で習得できるようなビジネスマンとしてのスキルは、基礎として活かすことができると思います。

プレゼンテーション資料作成のスキルや、英語で文書作成やメールを書けることが、コンサルタント(契約社員)としても求められます。

それに加えて、大学院で学んだような国際協力の知識や潮流の理解は必須です。

また、ポジションごとに類似経験や専門性が求められます。

正社員になるためには、業務内容に関するより深い経験や、高い専門性が求められると思います。

民間企業での就労経験について

坂本さんのお考えとして、国際機関で勤務するためには民間企業での就労経験は必要になってくるとお考えですか?

はっきりそうだとは言えません。

P&Gのマーケティング部門で7年働いたのですが、そのうち2年以上はマネージャーとして部下を教育したりチームを率いたりすることに重きがおかれた業務を担当していました。

しかし現在は、契約社員のプレーヤーとしての仕事であり、マネージャー時代に身につけたスキルはあまり使っていません。

また、前回お伝えしたようにマーケティングの専門性が高く活かせているわけでもないので、民間企業がスタートである必要はないと考えています。

本当に国際協力に興味があるのであれば、NGOや青年海外協力隊などで現地での実務経験を積んだ後、大学院にいって修士号を取得すれば、最短で国連職員への道が開けると思います。

だから正直、民間企業に入らなければいけないことはないです

ただ日本に関して言えば、大きな民間企業では新卒入社した際に、しっかりとした研修を受けられるため、基本的なビジネススキルをつけるための安全な選択肢にはなります。

いきなりNGOに行くと、場合によっては仕事の量が多すぎたり、慣れない発展途上国の生活があったりと、大変な面も多いのかなと感じます。

自分の性格や強みにあった形での経験とスキルを積むことが大切になってくるのではないでしょうか。

国連で正社員にな

今坂本さんは契約社員のコンサルタントとして働いているのだと思うのですが、これから正規職員を目指すにあたってのステップを教えていただきたいです。

日本人の国連職員の半分以上の人は、JPO制度を利用して正社員になっているので、私もそれを利用しようと思っています。

そのために今の私の経歴に必要なのは現地での実務経験です。

WFPの中で契約社員として現地での経験を積むのか、他のJICAなどの機関を通すのかは今のところ決めていません。

しかしどちらにせよ、1、2年の現場経験を積んだ後にJPOに応募しようと考えています。

契約社員は1年スパンで契約更新ですが、正規職員になったとしても同じような形態なのですか?

正規職員の人は、地域によっても違いますが、日本やニューヨークなどの先進国での勤務は約4年だと思います。

紛争地や発展途上国は約2、3年のスパンです。

契約満了時にその都度、社内で別の空席ポジションに応募をします

社内に空席ポジションがわかるシステムがあって、そこから選びます。

受け入れ先のマネージャーが応募者のそれまでの経歴やスキルを鑑みて移動を承認するかどうかを決めるシステムです。

契約が2~4年スパンだと、その都度就職活動のようなことをしなければならないため、長年続けるのは大変だと聞いたことがあるのですが、坂本さんのお知り合いで長年勤め続けていらっしゃる方はいますか? 

組織によっては違うのかもしれませんが、WFPに勤めている人には長く働いている人も多いようです。

私の上司は15年ぐらいWFPに勤務していますし、東京事務所の代表の方は更に長い期間WFPに勤務しています。

しかし、就職活動とまではいかなくても、次のポジションに異動するための作業は大変だと思います。

空席を自分で探して応募しなければならなりませんから。

日本の一般企業のように、人事が勝手に次の異動先を決めるわけではないため、より自発性が必要な作業です。

自分に異動先の選択権があるという良さはありますが、手間はかかるし安定もしないです

ポジションの異動は国を跨いだものになる可能性も高いので、結婚や子育てなどを考慮するのであれば、人によって良し悪しがある制度なのかなと思います。

新しい国や地域を楽しめる人にとっては最高の環境とも言えると思います。

先ほど国連の職員になるにはJPOが近道だとおっしゃっていましたが、知り合いの方の中に他の方法をとられた方はいますか?

います。

他には2つ方法があります。

1つは空席公募といって、正社員のポジションが空いているところに外部から直接応募する方法です。

その場合、NGOやJICAなどで相当の経験を積んでいなければ、入るのは困難であると予想されます。

私の知人で国際機関に空席公募で入った方も、JICA、NGO、大使館などで15年ぐらい働いて多様な経験を積んでおられました。

もう1つはYPP*2という制度です。

世界中から才能のある人を数十人だけ集めて正規職員に採用するという制度です。

日本のみの制度というわけではありませんので、非常に高い競争率になります。

以上の2つに加えて、JICAや省庁から出向するといった形で国連で働く人はいます

WFPにはあまりいませんが、FAO*3では、農林水産省から出向している人が数十人いるそうです。

出向した後、そのまま国連に残って働きたいなと思えば、農林水産省をやめて空席公募に応募し、国連職員を目指すという手段も可能なのだと思われます。

*2 Young Professional Programm
*3 国際連合食糧農業機関

坂本さんの将来のキャリアプランについて

WFPの場合、長年勤務されている人も多いとのことでしたが、坂本さんも正規職員になれるとしたら10年程度の長期勤務を見据えていますか? 

5年ぐらいは勤めたいなとは思っているのですが、10年務めるかと言われればわかりません。

というのも、私は大きな組織の駒になることはあまり好きではないからです。

理想としては、例え小さな組織であっても、自分がその仕事をやるからこそ、自分ならではのユニークな結果が出るという状況を作りたいです。

WFPは組織として素晴らしいし、優秀な人材もたくさんいます。

しかし大きな組織なので、私がいるからこその付加価値を出せるかと言われれば、現在はそのような感覚はあまりありません。

5年ぐらいしてある程度自分に力が付いたら、民間企業やNGOなどで、世の中に付加価値を与えられるような仕事ができれば嬉しいです。

日々のモチベーションの保ち方

日々の生活のなかで、目標があってもモチベーションが下がるということは起こりうることですが、その対処法としてはどのようなものが有効だとお考えですか? 

一番大事なことは、目標に対して、自分が本当にそれを実現したいと強く思えることだと考えています。

そして、目標は達成可能かつ具体的であることが必要です。

実際に取り組んでみて、半分ぐらいはできるけど残りの半分はできないぐらいのバランスでないと、実行するのは辛いと思います。

加えて、目標を中目標、小目標に分解することも、とるべき行動が具体的になるので効果的です。

小目標は自分ができる一番近いことで、小目標を組み合わせていけば、現時点では目標が遠くても、達成できるのではないかなと思います。

最後に

最後に、国際機関を目指す就活生に向けてメッセージをお願いします。

一番大事なことは自分がやりたいことを見つけることだと思います。

それが見つかったら情報収集をし、目標をセットして、目標に向かって行動することが大切です。

とりあえず行動しようといった考えを持つ人も多くいます。

しかし今の時代、多くの情報がオンラインなどで入手できるので、できる限りしっかり情報を集めて、進むべき道が見えてから動き出すのがベストではないかなと私は思っています。

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国際開発分野での活躍を目指して~WFP坂本和樹さん~ https://re-building.jp/member/kazuki-sakamoto-2/ https://re-building.jp/member/kazuki-sakamoto-2/#respond Mon, 31 Jul 2023 16:19:36 +0000 https://re-building.jp/?p=22004 WFPで”飢餓をゼロに(Zero Hunger)”のミッションを軸に活躍されている坂本さん。

そんな彼は、WFPに入るまでにどのような道筋を辿ってきたのでしょうか?

第二弾では、彼の学生時代、民間企業への就職、大学院進学についてご紹介したいと思います。

坂本 和樹(さかもと かずき)
東京大学教養学部 国際関係論分科卒業
2012年 P&Gマーケティング部門に新卒で入社
日本・シンガポールで7年間勤務した後、2019年に退社
国際協力NGO・コンサルティング業務を経て、2019年9月より英国サセックス大学院開発学研究所(Institute of Development Studies)に進学し、開発学修士号を取得中
2020年7月よりWFP国連世界食糧計画日本事務所で政府連携コンサルタントとして勤務中

*本インタビューは2020年8月時点での取材内容となります

学生時代

学生時代は授業と部活が中心だったそうですが、大学で国際協力に関心を持ってから、学校外で何か特別な活動はされましたか?

特に何も経験しませんでした。

体育会の軟式野球部の活動が週5日ぐらいあり、休めなかったんです。

大学4年生の終わりごろに、教授のスタディープログラムの一環で、フィリピンのスラムにはいきましたが、国際協力系の団体などには属していませんでした

外部での経験を積みたいという思いはありましたが、部活に毎日集中しなければなりませんでした。

そのため時間を作るのが難しかったです。

部活に集中しながらも、国際協力をしたいという気持ちは心のどこかにありましたか? 

ありました。

私の大学では2年生のときに、3年生から取り組む専門分野を決めなければなりませんでした。

私は大学に入った当初、経済学に興味がありました。

しかし、大学1年生の時の開発経済の授業で国際協力の分野に興味を持ち、3年生からは教養学部の国際関係論分科に進みました。

そこは、国際開発や国際経済などを勉強するところです。

また学友たちの中にも、将来は国際開発関連の仕事に就きたい人が多かったです。

そういう意味では、普段の大学生活のおかげで国際協力への興味は持ち続けられたと思います。

民間企業への就職

P&Gに新卒で入社された当時の就活における基本指針はどのようなものでしたか? 

基本指針は、2つありました。

1つ目は“海外で働く機会を持てそうな仕事”

2つ目は“若いうちから裁量権の持てる仕事”

私は29歳を目安に会社をやめて国際開発の仕事をしたかったので、この二つを念頭に置いて就職活動を行いました。

だから、受けたのはP&Gやユニリーバのような消費財メーカー、それから三菱商事や三井物産などの総合商社です。

ちなみに、営業やマーケティングなど、職種に関する方針はありましたか?

総合商社に関しては、総合職として採用されるので、職種は選べませんでした。

外資メーカーではマーケティングの仕事を志望しました。

これは今振り返ると、国際開発に携わるための経験としては遠回りだったなと思っています

私がこの時P&Gでマーケティングを志望した理由は、マーケティングが一番有名だからという短絡的なものです。

しかしマーケティングは、基本的に自己資金を持っている会社がそれの使い道を決めて、売上を最大化する施策を実行する職種です。

そのため、国連などの資金調達が必要な国際機関では、厳密にはマーケティングの仕事はありません

ですから、私のマーケティングの経験はそのまま国際機関の仕事へ活かせてはいません。

そのような意味では、人事・ファイナンス・サプライチェーンなどの職種であれば、国際機関で発揮できるスキルとしてより適していたかもしれません。

入社された当時に、後々のセカンドキャリアは意識されていたということですか?

はい、意識していました。

入社前に自分に書いたメモ書きを振り返ると、29歳でP&Gをやめて、発展途上国の仕事がしたいと書いてありました。

もともとP&Gに就職を決めたきっかけは、P&Gがアフリカで汚い飲み水を飲用水に変える簡易キットを配っていたことです。

だから、P&G職員としてアフリカで消費財ビジネスに携わることに満足できていれば、辞めずに働き続けていたかもしれません。

しかし、P&Gは営利企業なので、利益を追求しなければいけないことが多々ありました。

だから結局、発展途上国でビジネスを行う際には、まず都市部の富裕層に売ることが戦略の根幹になり、農村に住む貧困層は優先順位が下がってしまいます

私は、シンガポールに駐在した際に、東南アジア諸国へのビジネスモデルを見て、そのことに違和感を感じていました。

また、もともと発展途上国の仕事がしたいという想いもあったことから、国際協力の分野に進もうと思い、退社を決めました。

大学院進学の理由

どうして大学院に進学をしようと思ったのですか?

 国連で働く場合には、基本的に修士号が必須だからです。

そうでなければ行ってないですね。

イギリスやタイの大学院などを探しましたが、1年で卒業できるという魅力に惹かれてイギリスの大学院を選びました。

また、私が進学したサセックス開発学研究所大学院(Institute of Development Studies)は2017年より4年連続で、開発学の大学ランキングで世界1位です。

そのため、国際協力の道に進むには最適な場所だと思い選びました。

イギリスの大学院で学ぶのであれば、実践的な経験が必要かと思います。大学院進学の前に、現地のNGOで経験を積もうなどの考えはありましたか?

確かに実践的な経験は必要です。

だから、現場を先に見てから大学院へ進むのか、大学院を卒業してから現場に行くのかはどちらも考えました。

最終的には、修士号を持っていた方がNGOで働く際にも採用されやすいと思い、先に取得しようという考えに至りました。

その結果、現場が分かっていない分、学びは浅くなってしまったかもしれません。

しかし、今無事にWFPで働くことができているので、順番としては良かったのかなと思っています

次回予告

大学では野球に注力。卒業後は、P&Gに就職して7年間の経験を積んだ後、イギリスへの

進学。このように常に精力的に活動してきた過去をお持ちの坂本さん。

次回は、国連職員になるための具体的なステップや必要なスキルについて迫りたいと思います。

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飢餓をゼロに|WFP(国連世界食糧計画)って何するところ?〜WFP坂本和樹さん~ https://re-building.jp/member/kazuki-sakamoto-1/ https://re-building.jp/member/kazuki-sakamoto-1/#respond Mon, 31 Jul 2023 16:19:28 +0000 https://re-building.jp/?p=22003 国連の一機関であるWFPにおいて、この7月からコンサルタント(契約社員)として活躍されている、坂本和樹さんにお話を伺いました。

国際機関で働く方はどのようなマインドセットをお持ちなのでしょうか?

第一弾では、坂本さんの現在の活動や、働くうえで大切にしていることについてご紹介します。

坂本 和樹(さかもと かずき)
東京大学教養学部 国際関係論分科卒業
2012年 P&Gマーケティング部門に新卒で入社
日本・シンガポールで7年間勤務した後、2019年に退社
国際協力NGO・コンサルティング業務を経て、2019年9月より英国サセックス大学院開発学研究所(Institute of Development Studies)に進学し、開発学修士号を取得中
2020年7月よりWFP国連世界食糧計画日本事務所で政府連携コンサルタントとして勤務中

*本インタビューは2020年8月時点での取材内容となります

現在の活動

現在の活動について教えて下さい。

2020年7月末からWFPの日本事務所で働いています。

国際機関の資金源は、個人や企業の寄付もあるのですが、日本のWFPにとって一番大きいのは政府からの拠出金です。

私の仕事は、日本政府からの拠出金を獲得し、WFP現地事務所に必要な予算元とすることがメインになっています。

WFP側のニーズを伝えることはもちろんですが、日本政府から拠出金を獲得する際には、外交関係や日系企業といった、日本の国益へのリターンを加味することも非常に重要です。

例えば、株式会社ユーグレナとバングラデシュで、株式会社ユーグレナの技術を利用した「ユーグレナGENKIプログラム*1」や「緑豆プロジェクト*2」は国益へのリターンを加味したものです。

またガーナでは、味の素株式会社と共同制作した栄養用品の無料配布や販売も行っています。

このように、プロジェクトで日本企業の技術を使うことで、現地でも日本企業の名前が普及する効果を期待しています。

*1 栄養改善が必要なバングラデシュの小学校に給食としてユーグレナクッキーを配布するプロジェクト

*2 バングラデシュ農村での雇用創出と収入増加を実現するため、日本の農業技術を用いてバングラデシュで多く食されている緑豆の栽培を支えるするプロジェクト

WFPで働きたいと思ったきっかけ

数ある国連の機関の中で、WFPを選んだきっかけは何ですか?

直接的なきっかけは、ルワンダでの経験です。

2017年に国連フォーラムのスタディ・プログラムで、コンゴ難民の住む難民キャンプを訪れました。

難民キャンプでは、食料が配給されているイメージがありましたが、実際は現金給付を行っており、みんながデビットカードのようなものを用いて、自由に買い物をしていました。

自分が持っていた難民キャンプのイメージと実態が違っていたため、そのことに関してWFPの方に聞いてみたことがあります。

すると、「何を購入するかの決定権があることは、人間の尊厳として大事なことです。だから、物を渡されるのではなくて、自分で必要なものを選んで買うということ支援しています。」とのことでした。

また、デビットカードによる現金給付は、物を運ぶ時間やコストを削減できたり、食べ物などが盗まれるリスクを軽減できるなどのメリットもあります。

私は、その当時民間企業で働いていたのですが、国連でテクノロジーを使っているイメージがなく、もっと原始的な方法をとっていると思っていました。

しかし、現地でテクノロジーが使われているのを見たときに、WFPで働けば、新しい手段を導入することでより効果的な支援ができ、非常に楽しそうだなと思いました

ルワンダでの経験以前から、食糧支援の分野には興味があったのですか?

人間の生活の基盤となる、基本的なニーズに関われる仕事をしたいなとは思っていました。

その考えには、火事の際には人の生死を左右する仕事である、消防士として働く父を見ながら育ったことがとても影響しています。

新卒で入社したP&Gでは、洗剤や柔軟剤のマーケティングを担当していたのですが、それらは生活必需品とはいえど、無いと死んだり病気になったりするわけではありません。

だから、自分の中では嗜好品の部類に感じてしまいました

もっと人の生死に関わることで、なにか自分が貢献できたらいいなと思っていたのです。

だから、人間の基盤となる”食”に”飢餓をゼロに(Zero Hunger)”という明確なミッションを掲げているWFPに自分はとても共感を感じました。

働く上で大切にしていること

働くうえで大切にしていることは何ですか?

現場のニーズを把握することです。

資金を調達する仕事を上流、使う仕事を下流とすると、私がしているのは一番上流の仕事になります。

そのような仕事をしていると、現場の本当のニーズに沿うことよりも、政府からの拠出金がつきやすい条件を作ったり、外交関係が安定している国にフォーカスしてしまいがちです。

しかし私たちの最終目標は“飢餓をゼロに(Zero Hunger)”です。

だから、日本政府が拠出金をつけたい国を提案するのではなく、一番飢餓の状態が厳しい国や、WFPなしでは人が飢えて死んでしまうところに拠出金をつけなければいけません。

それを必須条件とした中で、日本への国益がうまれる事業計画や企業連携などを提案しています。

今私のやっている仕事は現場から遠いからこそ、現場のニーズを理解することは大事かなと思っています。

活動をしていく中で困難に遭遇した場合、どのようにしてモチベーションを保っていますか?

WFPのミッションである”飢餓をゼロに(Zero Hunger)”への共感性が、私のモチベーションを保っていると思います。

何事に対してもミッションが明確であることは大事です。

WFPには明確なミッションがあって、どの業務もそこにつながっていると実感しています。

だから、自分がやっている業務に対して納得して取り組むことができています。

大企業に入ると、大きな組織ゆえに、何のためにやっているのかわからない業務を経験することもあると思いますが、そのようなことがWFPでは非常に少ないです。

次回予告

WFP職員として”飢餓をゼロに(Zero Hunger)”の実現に取り組まれている坂本さん。

次回は彼の学生時代、就活、大学院進学など、WFP職員になるまでの経歴について迫りたいと思います。

将来国際機関で働くことに興味があるみなさん必見です!

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社会貢献を視野に入れた就活に必要なこと!♯3〜株式会社AAIC Holdings一宮暢彦さん〜 https://re-building.jp/member/nobuhiko-ichimiya-3/ https://re-building.jp/member/nobuhiko-ichimiya-3/#respond Mon, 31 Jul 2023 16:17:41 +0000 https://re-building.jp/?p=21993 今回は株式会社AAIC Holdingsでヘルスケア分野の投資ファンドを担当されている一宮暢彦さんにお話を伺いました。

第三弾では社会貢献を視野に入れた就職活動についてお届けします!

*本インタビューは2020年6月時点での取材内容となります

新卒で商社に就職

社会貢献をするために新卒で商社に就職してよかったことを教えてください

大手の総合商社で駐在も含めて7年働いていた、という経験は日本限定にはなりますが、一定の信用度がつくと思います。

また、信用だけでなく仕事を通して構築した信頼をベースにしたネットワークも今の仕事をするうえでのベースになっています。

商社時代の同期はアフリカではないですが、アジアなどの新興国の投資ファンドに携わっている方が沢山がいるので、情報交換を定期的にしています。

商社では全く希望通りでない配属になることはありませんでしたか?

配属先に関しては、ある程度は希望を通してくれる印象です。

配属先の面談の時に、アフリカの事業に関わりたいか、インフラのビジネスをやりたいか聞かれました。

今考えると生意気ですが、「アフリカでインフラビジネス」に携わりたかったので、配属先として人気のある電力の部署に入ることができれば、アフリカ市場は誰もやりたがらないだろうから自然とできるだろうと思っていました。

結果的に電力の部署に入れたものの、前述の通りアフリカのプロジェクトに関わることができませんでした。

これまでの選択に後悔はないし、正しいといえるように今のキャリアを歩んでいますが、今でも”what if…”を考えることはあります。

企業側としてもモチベーションを持って仕事をしてもらわないと困るので、見当違いの配属先にはならないのではないか、と思います。

商社に就職するということは、学生時代関わっていたアフリカの現地から離れることになると思うのですが、そこにもどかしさはありませんでしたか?

もどかしさはかなりありましたね。

新卒で商社で働いていると、なかなかアフリカに足を運べません。

学生の頃に比べ毎日の生活に時間の余裕も無くなっていくので、現地を忘れていく感覚がありました。

現地を忘れていくのを防ぐために、商社で働きながら、NGOでも理事として活動を続けました。

「いつか自分が戻るべき場所」があるのであれば、日常的に思い出せるように、関連する書籍を読んだり、同志と呼べる人と会うなど、錨(アンカー)を意識的に打っておくのは必要だと思います。

目標設定が大切

キャリアに対する考え方を教えてください。

1-3年の短い期間でなりたい自分の姿や成し遂げたいことがイメージできる、自分でゴールを設定できる環境を選ぶことを意識しています。

大手の伝統的な企業だとやはりまだ終身雇用をベースにした組織の設計されており、40歳まで若手と見なされるので、裁量を持って働けないです。

日本全体が経済成長を続け、会社も+の成長を前提にした環境であれば、退職金や役員報酬など20-30年先のインセンティブを目指して働くことができるかもしれませんが、現代では難しいです。

遠い将来の外部の不確定要素も多い「いつか」の自分を目指すのではなく、
短期間で、自分自身で手繰り寄せることができる新しい自分目指す方が生きやすいと思っています。

社会貢献を仕事にする際やるべきことを教えてください

出来るだけ解像度の高い目標や計画を持っておくべきです。

より自分がやりたいことをはっきりさせることで、自身の行動に影響が出てきます。

まずは何がやりたいのか、学ぶべきなのかを明確にしてから、行動することが一番効率的ですね。

また、その上でたくさんの人に会うことも大事です。

自己分析というと、自分の手で自己を分析しないといけないと思いがちですが、意外と自分だと見えないことは多く、「実は自分ってこうだった」という発見は他人と接することで気づくことが多いと思います。

社会人になると時間の制約や立場の制約でなかなか人と会えなくなるので、学生の方は今ののうちに色々な話を聞くとよいでしょう。

読者に向けてメッセージをお願いします!

今では情報がたくさん手に入ったり、簡単に色々な人と繋がったりできますが、一方で自分の意志がより大切になっていくと思います。

自分のやりたいことを明確にできていれば自分もハッピーだし、いい社会にも繋がっていくはずです。

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